本講義では、心理学の多岐にわたる分野の中から知覚、記憶、学習、感情、性格、社会行動について取り上げる。併せて、心のメカニズムについての仮説を立て、実証していく心理学的な研究方法(実験や調査)についても講義する。
講義を通して、「人間とは何か」「人間の心とは何か」を考察し、人間理解を深めることを目的とする。
本講義を履修することによって、次の知識と能力を修得する。
1) 心理学の各研究領域についての概要を理解する
2) 心理学的研究、知見について批判的に考察することができる
3) 心理学の知見や考え方を日常生活に活用することができる
知覚、記憶、学習、感情、性格、社会行動
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各分野のテーマについて1~2回の授業を行う。毎回の授業は、前回の振り返りと復習確認テストが10~20分程度、グループディスカッションやグループワークが20~30分程度、その他が講義となる。また、前半(知覚、記憶、学習)と後半(感情、性格、社会行動)に、関心をもった分野毎にグループを形成し、グループワークに取り組み、その成果を授業内でプレゼンテーションする。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 心理学とは何か | 心理学の定義を述べよ。 |
第2回 | 心理学の歴史・心理学の方法 | 心理学の歴史および心理学の方法について説明せよ。 |
第3回 | 知覚:身体と情報を結びつける触覚 | 触覚のメカニズムについて説明せよ。 |
第4回 | 記憶:二重貯蔵モデルとワーキングメモリ | 二重貯蔵モデルとワーキングメモリ |
第5回 | 学習1:行動の獲得、古典的条件づけ | 古典的条件づけについて、日常生活の具体例を挙げて説明せよ。 |
第6回 | 学習2: オペラント条件づけ、社会的学習 | オペラント条件づけについて、日常生活の具体例を挙げて説明せよ。 |
第7回 | 前半グループワーク:知覚、記憶、学習 | |
第8回 | 前半グループ発表:知覚、記憶、学習 | グループワークのまとめを発表する。 |
第9回 | 感情:基本的感情の普遍性と感情のコントロール | 基本的感情の普遍性について説明せよ。感情のコントロール方法について説明せよ。 |
第10回 | 性格1:主要なパーソナリティ理論 | 類型論と特性論の相違について説明せよ。 |
第11回 | 社会行動:他者の存在の影響 | 社会的促進と社会的手抜きについて説明せよ。 |
第12回 | 性格2:パーソナリティ検査 | 代表的なパーソナリティ検査を挙げよ。 |
第13回 | 発達:心の理論 | 心の理論について説明せよ。 |
第14回 | 後半グループワーク:感情、性格、社会行動 | |
第15回 | 後半グループ発表:感情、性格、社会行動 | グループワークのまとめを発表する。 |
和田万紀(編)『心理学(第3版)』 弘文堂
参考書は適宜紹介する。
講義資料はOCW-iか授業中の配付により与える。
毎回の授業時に提出するワークシート(30点:2点×15回)、小レポート(20点)、期末試験(50点)に基づいて行う。 なお、60点以上が単位認定の最低ラインとなるが、ワークシートの提出が9回に満たない場合は、不可となる。
なし
永岑 光恵(ながみね みつえ)、nagamine.mitsue[at]ila.titech.ac.jp
メールで事前予約すること。
人数制限をする場合がありますので、履修希望者は第1回目の講義に必ず出席してください。