・本講義は、17,18世紀ヨーロッパにおいて発展した自然科学の方法論を、科学思想史(キリスト教思想史、哲学史も含む)のコンテクストから扱う。
・本講義は、1)「自然法則」、「実験と経験」、「経験主義」、「時間・空間」、「進歩」など、近代自然科学の方法論を支える基礎概念を扱い、かつ、2)それらのテーマに通底する、科学と宗教の密接な関係を支える文化的・歴史的基盤を概観することをねらいとする。
1)上述の17,18世紀の自然科学の代表的な方法論、基礎概念を理解し、2) それらに共通する文化的・歴史的基盤を説明できること。
科学思想史、自然法則、経験、実験、経験主義、近代自然科学、科学革命、進歩主義、科学と宗教
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義終了20~30分前に講義内容のサマリーをコメント(出席)カードにまとめる。また、時間があれば、自身の考えおよび質問を書き添える。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 導入、科学と宗教の関係 | 近現代における科学と宗教の関係について、近年の研究動向を紹介、近代の自然科学思想をキリスト教的思想のコンテクストのもとで学ぶ意義を考える。 |
第2回 | 近代自然法則の概念 | 17世紀になって初めて中心的な科学の方法論として定着した自然法則の概念の起源について学ぶ。 |
第3回 | 実験と経験 | 実験とは何であるか。経験概念との関連から学ぶ。 |
第4回 | 近代自然科学における〈経験〉の諸相―機械論的自然観 | 経験の概念の多様性を機械論的自然観から見ていく。 |
第5回 | 経験主義と進歩 | 主にイギリスで発展した経験主義をキリスト教的文脈から見、イギリス経験主義で特に謳われた〈進歩〉の概念が宗教的文脈とは無関係ではないことを検討する。 |
第6回 | 時間と空間 | 近現代の力学の基本概念である時間及び空間理論についてニュートンとライプニッツを中心に見る。 |
第7回 | 総括 | 近代の多種多様な科学方法論の総括、近年における自然科学と宗教の関係の再評価をめぐって考察する |
第8回 | 期末試験 | 期末試験を授業中に行う。 |
指定しません
授業中にプリント配布
配点は期末試験80パーセント、通常点(毎時提出のコメント(出席)カードの評価)20パーセントとする。期末試験は最後の講義(第8回)中に行う。なお、授業には毎時出席のこと。 遅刻ないしはレポート提出の遅延が繰り返された場合、落第とすることがある。
特になし