講義の概要
この講義は予備知識の有無にかかわらず、経済学に関心のあるすべての学生を対象としている。本講義では、基本理論と具体事例の組み合わせを紹介することによって、経済学の考え方や経済分析のノウハウを教える。講義ではミクロ経済学、マクロ経済学と計量経済学に関するトピックを扱う。ミクロ経済学では、経済活動の担い手である消費者や企業の行動を学び、それらを結びつける市場の役割について考える。マクロ経済学では、一国の経済状況の重要な指標である総生産(GDP)や物価水準、利子率といった概念を学び、それらが決定されていく仕組みについて考える。また、計量経済学は経済理論で提示された仮説の妥当性を現実のデータを用いて検証するか、産業や国の政策の有効性を評価するような学問である。
経済学は日常生活における様々なものごとを理解するうえで非常に便利な道具である。本講義にて理論的と実証的枠組みを学ぶことを通じて、経済学的なものの見方や考え方を身につけることができる。ひいては、経済社会に対する洞察力、判断力を養うことを目指す。経済学者と同じようにより良い意思決定や予測を行い、様々な問題について疑問意識を持ち、自ら回答を導けるようになるのが本講義のねらいである。
この講義を履修することで、学生は身の回りに起こる様々な現実問題について経済学者の観点から考えるための基本知識を習得することを目標とする。具体的に、
1) 経済学者が頻繁に使う専門用語と基本概念を理解する
2) 図表とデータから情報を読み取る習慣を身につける
3) 分析ツールの組み合わせを理解する
ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回は前回の授業内容を復習し、また講義内容について15-20分程度自由議論の時間を設ける。
この科目はH30年度にて集中講義の形式で開講します。
開講日:12月26日(水)~28日(金)の3日間
26日は3-4限・5-6限の2コマ;27、28日は3-4限・5-6限・7-8限の3コマずつの日程で実施します。
※試験は別途日にちを設けて行います。試験日は初回12月26日の授業内で学生と相談の上、決定します。
候補日:1月8日(火)もしくは1月10日(木)の1-2,3-4,5-6,7-8限のいずれかの時限、または、1月11日(金)の5-6限,7-8限のどちらかの時限
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンスと授業内容の紹介 | 経済学の考え方を理解 |
第2回 | ミクロ経済学:需要と供給、市場均衡 | 需要と供給、市場均衡の概念を理解 |
第3回 | ミクロ経済学:企業行動 | 生産者行動を分析し、供給曲線を導出 |
第4回 | ミクロ経済学:消費者行動 | 消費者行動を分析し、需要曲線を導出 |
第5回 | マクロ経済学:GDPと三面等価 | GDPの内容と三面等価の概念を理解 |
第6回 | マクロ経済学:IS-LMモデル | IS、LM曲線の導出とIS-LMモデルの応用 |
第7回 | 計量経済学:基本 | 計量経済学の基本概念を習得する |
第8回 | 計量経済学:応用 | 計量経済学の応用例を学ぶ |
指定しない
古澤泰治・塩路悦朗 (2012) 『ベーシック経済学 -- 次につながる基礎固め』、有斐閣
"Introductory Econometrics: A Modern Approach", Jeffrey Wooldridge
授業評価:20%
宿題:20%
期末試験:60%
特になし
この科目はH29年度にて集中講義の形式で開講します。
開講日:12月26日(水)~28日(金)の3日間
26日は3-4限・5-6限の2コマ;27、28日は3-4限・5-6限・7-8限の3コマずつの日程で実施します。
※試験は別途日にちを設けて行います。試験日は初回12月26日の授業内で学生と相談の上、決定します。
候補日:1月8日(火)もしくは1月10日(木)の1-2,3-4,5-6,7-8限のいずれかの時限、または、1月11日(金)の5-6限,7-8限のどちらかの時限