2018年度 国際関係論A   International Relations A

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開講元
文系教養科目
担当教員名
川名 晋史 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W641)  
クラス
-
科目コード
LAH.S104
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

なぜ、日本と米国は「同盟」関係にあるのか。なぜ、日本には米国の基地が存在するのか。そしてそれは、なぜ沖縄に集中しているのか。本講義は、戦後日米関係のレンズをとおして国際関係の様々なWhysを考察していく。また、それらを今日の国際情勢(時事問題)と関連付けることで、現代の国際政治と国内政治が抱える相克、日米の外交・安全保障政策の課題を浮かび上がらせる。                                                                         
本講義のねらいは、受講者が国際関係論やグローバル・イシューに関心をもち、それを主体的に学習するための問題意識を涵養することにある。

到達目標

本講義を履修することで次の能力を修得する。                                         
1)戦後日本の外交・安全保障上の主要な論点を時系列的に整理する。                                2)日米同盟に関する一連の考察を通じて、戦後一貫して存在する在日米軍基地の問題を理解する。           

キーワード

日米同盟、日米安保、在日米軍基地、国際政治と国内政治

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式で行うが、受講者との双方向的なやり取りも重視する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 概説―日本の外交・安全保障 現代の日本が抱える外交・安全保障上の問題を国際関係の視点から理解する。
第2回 サンフランシスコ講和条約と旧日米安全保障条約 戦後の日本が依拠するサンフランシスコシステムと日米安保の特質を理解する。
第3回 安保改定交渉 安保改定は日本に何をもたらしたか。日米の交渉過程とその背景を理解する。
第4回 外交問題としての「沖縄」の浮上 日本の外交・安全保障政策にとって沖縄がもつ意味を歴史的に理解する。
第5回 ニクソン・ドクトリンと「関東計画」 在日米軍基地とは何か。本土における歴史的展開を理解し、沖縄を相対化する。
第6回 沖縄返還と「密約」 米国にとって日本とはなにか。基地政治のダイナミクスの中からそれを理解する。
第7回 冷戦の終結と同盟漂流―安保再定義とSACO 冷戦終結がもたらした日本の安全保障政策上の課題を理解する。
第8回 「普天間」と揺れる日米同盟 日米同盟とはなにか。戦後基地政治の中からその本質を見出す。

教科書

特になし。毎回レジュメを配布する。

参考書、講義資料等

・佐藤史郎、川名晋史(他編)『日本外交の論点』(法律文化社、2018年)
・竹内俊隆(編著)『日米同盟論』(ミネルヴァ書房、2011年)                                 
・屋良朝博、川名晋史(他)『沖縄と海兵隊―駐留の歴史的展開』(旬報社、2016年)

成績評価の基準及び方法

中間試験(20%)、期末試験(80%)

関連する科目

  • LAH.S204 : 国際関係論B
  • LAH.S305 : 国際関係論C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

事前に身につけているべき知識はない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

shinji.kawana[at]ila.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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