「我が国最高の理工系総合大学」である東工大の学生が、理工系の分野の広がりを知り、その分野の社会的位置づけを考え、分野を越えた俯瞰的な視点を獲得し、自らの専門について多元的に捉えるようにする。横断科目の各科目は、各学院等とリベラルアーツ研究教育院とが協働して、科目を企画・運営する。
本講義では、科学・技術・社会の間に生じる問題とそれへの対処の事例を学び、こういう問題にどのように取り組むべきかを考える。
科学・技術・社会の間に生じる問題について多面的にとらえることを学び、新しい問題が生じたときに対処できるようにする。
科学、技術、社会
専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
最初に教員から約60分の講義を行い、それに基づいて議論を行う。最後にコメントシートを作成する。
他のすべての横断科目と同様に、本科目では、学生自らが能動的に学ぶアクティブラーニングを重視します。したがって、各回の講義には必ず出席し、サマリーレポートを提出してください。特別な事情で講義に参加出来ない場合は、科目責任者に事前に報告してください。講義への出席は、科目の成績に反映されます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 科学技術とは何か | 科学、技術と科学技術の差異 |
第2回 | ユニバーサルデザイン | ユニバーサルデザインのコンセプトの理解 |
第3回 | 科学技術における参加 | 科学技術に市民が参加する可能性 |
第4回 | イノベーションとは何か | シュムペーターのイノベーションという用語の正しい理解 |
第5回 | LCAと社会 | 人工物をライフサイクルで考える |
第6回 | 社会の中の科学技術と日本 | 日本のが科学技術政策の歴史、未来のための政策 |
第7回 | ネーチャーテクノロジー | バイオミミクリーなどのコンセプトの理解 |
第8回 | 科学技術社会論の未来 | 授業のとりまとめとレポート指導 |
中島秀人編著『エンジニアのための工学概論』、ミネルヴァ書房
参考文献については、教科書の参考文献を見ること。
学期末レポート50%、授業の終わりに作成するコメントシート50%
他のすべての横断科目と同様に、本科目では、当該分野(受講学生の専門分野あるいは本科目で扱った科学技術の分野)の「広がり」と「社会的位置づけ」についてオリジナルな考察を含むレポートの提出を単位認定の条件とします。レポートの課題の詳細については、最初の講義で解説します。
授業への熱意