「我が国最高の理工系総合大学」である東工大の学生が、理工系の分野の広がりを知り、その分野の社会的位置づけを考え、分野を越えた俯瞰的な視点を獲得し、自らの専門について多元的に捉えるようにする。横断科目の各科目は、各学院とリベラルアーツ研究教育院とが協働して、科目を企画・運営する。
近年モノやシステムの安全・安心が社会の重要なテーマであり、様々な製品とそのもととなる材料においても安全・安心が求められる時代になった。本講義では、広く社会に浸透し私たちの身の回りにある化学品を含むプラスチックやゴムとその関連製品の安全・安心について紹介する。さらに、最先端の安全性評価技術、劣化と寿命予測技術、耐性向上技術、そして高性能・高強度化技術・材料に関する科学を紹介する。講義は様々な専門分野の講師によって行われる。特にここでは、高分子材料の寿命、リサイクル、高強度化などを中心に講義が行われる。
(ねらい) 学生が本講義を通して将来の安全・安心な材料を設計する際の基礎を理解することを目的とする。
講義を履修することによって次の能力を習得する。
1.プラスチックやゴムの安全・安心の例を説明することができる。
2.劣化と寿命予測、耐性向上技術を説明することができる。
3.高性能・高強度化技術・材料を説明することができる。
1.安全・安心 2.プラスチックとゴム 3.劣化と寿命予測 4.高機能材料 5.身近な高分子
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
他のすべての横断科目と同様に、本科目では、学生自らが能動的に学ぶアクティブラーニングを重視します。したがって、各回の講義には必ず出席し、サマリーレポートを提出してください。特別な事情で講義に参加出来ない場合は、科目責任者に事前に報告してください。講義への出席は、科目の成績に反映されます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義内容等の説明 | サマリーレポート |
第2回 | インフラ事業を支える高分子材料の寿命評価 I | サマリーレポート |
第3回 | ゴム材料の劣化と評価法 | サマリーレポート |
第4回 | タイヤの安心と安全 | サマリーレポート |
第5回 | インフラ事業を支える高分子材料の寿命評価 II | サマリーレポート |
第6回 | ポリイミド・ナノハイブリッド系高機能材料の設計・開発と応用 I | サマリーレポート |
第7回 | ポリイミド・ナノハイブリッド系高機能材料の設計・開発と応用 II | サマリーレポート |
第8回 | 身近な高分子の世界 | サマリーレポートおよび最終レポート |
特になし
参考書は特に指定しない。また、講義資料はOCW-iまたは講義中に配布する。
他のすべての横断科目と同様に、本科目では、当該分野(受講学生の専門分野あるいは本科目で扱った科学技術の分野)の「広がり」と「社会的位置づけ」についてオリジナルな考察を含むレポートの提出を単位認定の条件とします。レポートの課題の詳細については、最初の講義で解説します。
特になし
特になし