2017年度 科学史B   History of Science B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
稲葉 肇  栗原 岳史 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(S221)  木1-2(S221)  
クラス
-
科目コード
LAH.T202
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2017年5月25日
講義資料更新日
2017年11月26日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は,月曜に行われる第1部「古典物理学から現代物理学へ」と,木曜に行われる第2部「科学革命」の2つの部分に分かれている.

第1部「古典物理学から現代物理学へ」
19世紀から20世紀に至る物理学の歴史を概観する.具体的には,力学や電磁気学などのいわゆる古典物理学の成立と展開について論じた後,いかにして量子力学や相対性理論に代表される現代物理学が登場し,現代社会において根本的な地位を占めるようになったかを考察する.

第2部「科学革命」
16-17世紀の欧州でなされた「科学革命」の歴史について,重要な貢献をした人物を中心にして,近代科学が形成される歴史を概観する.コペルニクスの天文学からニュートン力学までを扱い,彼らがどのような人生をおくり,どのようにして新しい科学をつくったのかを理解することを通して,科学が人間と社会と深く関わっていることを理解する.

到達目標

第1部: 古典物理学と現代物理学の歴史についての基本知識を修得する.科学に歴史があり,しかもその過程は直線的ではないという感覚を養う.
第2部: 社会から独立しているように見える科学は,社会と深く関わりをもち,歴史的に形成されてきたことを理解する.

キーワード

第1部: 物理学史, 古典物理学, 現代物理学, 量子力学, 相対性理論
第2部: 12世紀ルネサンス, コペルニクス, ガリレオ, ニュートン, 科学革命

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回1テーマを講義する.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 第1部 古典力学の成立と展開 古典力学の歴史を知る
第2回 第2部 古代ギリシアの「科学」と12世紀ルネサンス 古代ギリシアの学問が欧州へ伝わった歴史を知る
第3回 第1部 電磁気学の成立と展開 電磁気学の歴史を知る
第4回 第2部 中世西欧の「科学」 近代科学が成立する以前の「科学」について知る
第5回 第2部 コペルニクスの「革命」 コペルニクスの天動説について知る
第6回 第1部 熱力学・統計力学の成立と展開 熱力学・統計力学の歴史を知る
第7回 第2部 ティコとケプラーの天文学 天動説のその後の展開を知る
第8回 第1部 黒体放射の問題からエネルギー量子へ 前期量子論の歴史を知る
第9回 第2部 ガリレオの「科学」と「裁判」 ガリレオの「科学」と社会の関係を知る.
第10回 第1部 量子力学の成立と解釈問題 量子力学の歴史を知る
第11回 第2部 ニュートンと王立協会 ニュートンの「科学」と社会の関係を知る
第12回 第1部 特殊相対性理論と時空の概念 特殊相対性理論の歴史を知る
第13回 第2部 ラヴォワジェと「化学革命」 近代化学の成立の歴史について知る
第14回 第1部 一般相対性理論とその検証 一般相対性理論の歴史を知る
第15回 第2部 科学革命と近代科学の誕生 近代科学の誕生についてまとめる
第16回 第1部 原子核の探究から原子爆弾へ 核物理学の歴史とその影響を知る

教科書

使用しない.授業中に資料を配布する.

参考書、講義資料等

指定しない.授業中に参考文献を紹介する.

成績評価の基準及び方法

期末レポートによる.第1部と第2部でそれぞれ別に提出する(各50%).

関連する科目

  • LAH.T102 : 科学史A
  • LAH.T302 : 科学史C
  • LAH.T103 : 技術史A
  • LAH.T203 : 技術史B
  • LAH.T303 : 技術史C
  • LAH.T106 : 科学哲学A
  • LAH.T207 : 科学哲学B
  • LAH.T306 : 科学哲学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特にない.

その他

「科学技術倫理A・B・C」「科学技術社会論・科学技術政策A・B・C」も関連科目である

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