東京工業大学大学院博士後期課程の学生が身につけるべき「教養」とは何か? 世界最高水準の理工系の研究を行うには、自らの専門分野に限定されない幅広い知識、他分野の研究の意義を理解し吸収・活用する応用力や創造性、多様な人材と交流し「知」のネットワークを広げる柔軟性や学際性が必要である。本科目の履修者は、こうした博士後期課程学生に必要な「教養」を身に付けるために、講演会・少人数グループワーク・発表会を経験する。
本科目のねらいは、履修者が先端的・学際的な研究動向に目を向けながら、異分野の研究者と協力して、博士後期課程全体の「知の交流」を促進する場を創造するところにある。
先端教養科目の全ては、使用言語が日本語か英語かに係わらず同一形式で運用される。
留学生も履修できる。
学内の異なる学問分野の学生、留学生との英語等のコミュニケーションも必要になる。
本科目の履修を通じて、学生は以下の能力を身に付ける。
1)博士後期課程学生が身に付けるべき「教養」とは何かを考え、ビジョンをもつことができる。
2)学際的・先端的なテーマに基づく専門家の講演会を理解し、役立てることができる。
3)異なる学問分野、留学生とのグループワークにおいて英語等のコミュニケーションを行う。
4)学会のポスターセッション・スタイルで、グループワークの成果を発表できる。
5)これらを通じて、研究者としてのリーダーシップ・学際性・コミュニケーション力を身に付ける。
先端的・学際的教養
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
履修者数は最大280名。履修制限をする場合がある(履修条件およびその他を参照)。
ほぼ隔週土曜の第1・2時限と第3・4時限連続で授業を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 第一講義日第1・2時限第3・4時限連続 イントロダクション | 参加者の相互理解の確立 授業の趣旨の理解 |
第2回 | 第二講義日第1・2時限第3・4時限連続 テーマ提案とグループ作成 | ペアによるテーマの提案とグループ作成 |
第3回 | 第三講義日第1・2時限第3・4時限連続 グループワーク | グループで決めたテーマについてミニシンポジウムでのポスターセッションの内容を議論する |
第4回 | 第4講義日第1・2時限第3・4時限連続 ミニシンポジウム | グループによるポスター発表、ミニシンポジウムにおける講演聴講と選抜グループによる個別報告 |
特に指定しない
特に指定しない
授業への参加度、レポート等で評価する。
履修制限する場合には、OCWi等で連絡する。教養研究教育院の暫定サイトの情報も確認すること。[http://bunkei.sougou.valdes.titech.ac.jp/]
第一回講義日に必ず参加し、授業に熱心にコミットすること。
博士後期課程学生は、学生プロデュース科目1から8(学生プロデュース科目5から8はH29年度開講予定)、教養先端科目1から6(教養先端科目4から6はH29年度開講予定)のうち、いずれか2つを履修する必要がある。
講義日は6月18日、7月2日、16日、30日を予定(変更の可能性あり)
(2016年5月18日追記)ただし以下の点に注意すること。
学生プロデュース科目5から8、先端教養科目4から6は、同一Qに開講される学生プロデュース科目と先端教養科目を博士後期課程1年と2年で履修する場合のために設けられている科目である。全く別内容の科目が新設されるのではない。各Qの学生プロデュース科目と先端教養科目の履修は,学年を問わず,全学年を合計した履修申告者数により制限する。そのため,学生プロデュース科目,先端教養科目は,できる限り博士後期課程1年目に履修することを強く推奨する。