2016年度 世界を知る:南・東南アジア   Area Studies: South and Southeast Asia

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
文系教養科目
担当教員名
鈴木 真弥  鈴木 真弥 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(W241,B223)  
クラス
-
科目コード
LAH.A505
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

 2012年に国交正常化60周年を迎えた日本とインド。最近は経済分野でもインドへの関心が高まっています。しかし、インドが歩んできた歴史、文化、宗教、人びとの暮らしなど、インドの日常生活にふれる機会は依然として限られています。
 この授業の前半では、食文化から南アジア地域・各国を把握し、後半では、とくにその中心にあるインドについて学びます。
 インドの基本的特徴は、「多様性のなかの緩やかな統一」といわれます。多言語・多民族・多宗教から成る国家で、長い歴史をとおしてそれぞれがカレーのスパイスのように「独自性」を保ちつつ、一つの国として緩やかに結びついています。基本知識を踏まえ、さらにマイノリティの視点からカーストの問題に焦点をあてて、歴史的背景および解決に向けてどのような対策がとられてきたのかを検討します。移民のテーマからはグローバル化の影響を考えます。
 日本との違いだけでなく共通点も考えることで比較文化の視点と総合的な異文化理解の大切さを学びます。レポートの書き方など、実践的なアカデミック・スキルを養うことも目標の一つです。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得することを目指します。
1)南アジア・インド地域の基本知識の習得。
2)レポートの課題を設定して、取り組むチャレンジ精神。
3)問題意識をもって、日ごろからニュースや新聞などに目を通しておきましょう。自分の言葉で考えようとする主体性、独創的かつ論理的な思考を重視します。

キーワード

南アジア、インド、カレー、食文化、多様性社会

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイントを使い、資料を配付します。テーマに関連する映画やドキュメンタリーも鑑賞します。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション: 講義の内容、評価方法、参考文献の紹介 レポート課題の作成に必要な参考文献を収集する。
第2回 南アジア概説Ⅰ: カレー文化圏――食文化からみる南アジア7か国の多様性と統一性① 南アジア7か国のうち、指定された国の代表的料理とその特徴をまとめる。
第3回 南アジア概説Ⅱ: カレー文化圏――食文化からみる南アジア7か国の多様性と統一性② 南アジアの宗教について、食文化に関するタブーとその理由をまとめる。
第4回 インド概説Ⅰ: インドの食文化と結婚事情 指定の課題図書を通読する。
第5回 インド概説Ⅱ: カースト――差別と格差の現実 指定の課題図書を通読する。
第6回 インド概説Ⅲ: 不可触民の声と運動 指定の課題図書を通読する。
第7回 南アジア概説Ⅲ: 南アジア系移民の世界――日本と英国を中心に 指定の課題図書を通読する。
第8回 インド概説Ⅳ: マイノリティとしての女性 ※映画鑑賞 レポート課題を仕上げる。

教科書

開講時および講義中に適宜紹介します。

参考書、講義資料等

開講時および講義中に適宜紹介します。

成績評価の基準及び方法

①出席、授業への取り組み(40%)
②レポート作成(60%)

関連する科目

  • LAH.A501 : 世界を知る:ヨーロッパ
  • LAH.A502 : 世界を知る:東アジア
  • LAH.A503 : 世界を知る:中南米
  • LAH.A504 : 世界を知る:中東・アフリカ
  • LAH.A506 : 世界を知る:北米・オセアニア

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

このページのトップへ