2016年度 教養特論:音楽   Special Lecture: Music

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開講元
文系教養科目
担当教員名
大谷 能生 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(H111)  金7-8(H111)  
クラス
-
科目コード
LAH.H309
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年6月3日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、二〇世紀にかたちをとった音楽--ジャズ、スタンダード、ブルース、R&B、ロック、ファンク、ディスコ、タンゴ、サンバ、歌謡曲、映画音楽、現代クラシック音楽などなど--について、それが成立するに至った歴史過程とその音楽構造を解説する。レコードやラジオといったマスメディアに経由されることによって、20世紀の音楽は、それを作り楽しんだ人たち以外の外部を巻き込んで流通・発展する「商品」となった。現在、その多くがPC・インターネット上のデータとして並列的に扱われている「音楽」の、その誕生する瞬間を確認する作業を通して、作品を鑑賞するための知識と感覚を学び、文化における多様性について受講生が理解するための基本姿勢を提供することを講義の目標とする。

到達目標

1)これまで「ジャンル」という状態で外部から与えられてきただろう「音楽」の分類・区分を、自分の耳と知識でもって検証できるようになる。
2)二〇世紀のメディアの発展とその意義を理解する。
3)旋律・和声・律動、作曲と即興など、音楽を分析するための基本的な概念装置についての知識を得る。

キーワード

音楽、歴史、メディア、商品

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1900前後から1990年まで、時系列に沿いながら、各回ひとつのキーワードを元にして講義をおこなう。参考音源使用。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 授業ガイダンス。二〇世紀と、商品としての音楽についての概論。 音楽が商品として扱われる/扱われていることへの意識を持たせる。そのための条件を考え、把握する。
第2回 20世紀まで。機能和声と十二等分平均律、記譜と鑑賞音楽の成立について 西欧クラシック音楽の基本構造と歴史を理解する。
第3回 1900~1915  ポピュラー・ミュージックの古層を掘る 資本主義各国でかたちをとりはじめた「ポップス」のヴァリエーションを鑑賞する
第4回 1915~25 ブロードウェイの歌曲とダンス、ニューオリンズ・ジャズ 北米ポップス概論理解(1)
第5回 1925~35 ラジオ、レコード、映画音楽の曙 マスメディアの歴史把握(1)
第6回 1935~45 スィング・ミュージックとは何か? 北米ポップス概論理解(2)
第7回 1945~55(1) ビバップとモダンジャズの誕生 ジャズ、即興性、アートとしての「ポップス」という概念の理解
第8回 1945~55(2) ブルースとR&Bについて 反復と係留の音楽、ダンス音楽への理解
第9回 1955~65(1) ティーン・エイジャーの文化としての「音楽」 聴取・聴衆論の基礎知識を学ぶ
第10回 1955~65(2) 「モダニズム」としてのモダン・ジャズ 「モダニズム」概論をポップスを通して理解する
第11回 1955~65(3) 現代音楽の動向 記譜される音楽の二〇世紀史と録音との緊張関係を確認する
第12回 1965~75 ビートルズの時代とその影響 西欧・北米ポップス概論理解
第13回 1975~85 ディスコとはどういう音楽なのか? ダンス・ミュージック概論理解(2)
第14回 1985~95 CDの登場とアーカイヴィング メディアと音楽把握(2)
第15回 まとめとテスト 期末試験

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

「ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く」(大谷能生)

成績評価の基準及び方法

到達度を期末試験によって評価する。

関連する科目

  • 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

条件なし。

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