2016年度 教養特論:日本思想史   Special Lecture: Intellectual History in Japan

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開講元
文系教養科目
担当教員名
畑中 健二 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(S224)  金7-8(S224)  
クラス
-
科目コード
LAH.H307
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、一つのテーマを定めて日本思想史を読み解く。2016年度のテーマは「悪」。
「悪」に関する諸言説の読解・検討・批判を通して、日本における「悪」の思想を歴史的・多面的に把握する。

到達目標

本講義では以下を目指す。
1)日本思想史上の「悪」の特徴、背景、その多様性を把握する。
2)レポート実作を通して、資料読解・考察・相互批判・説得力ある論の構築という人文科学の基本的手法を学ぶ。

キーワード

日本、倫理、宗教

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

プリントを配布しての講義形式。スライドやビデオも活用する。また、講義内容に関連し、テーマを定めて少人数によるグループ・ディスカッションを課すこともある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション:「悪」への招待─今なぜ「悪」か?
第2回 古代・中世の思想世界
第3回 古代・中世と悪(1)神話の中の「悪」 『古事記』『日本書紀』
第4回 古代・中世と悪(2)「悪党」の横行 『今昔物語集』『平家物語』
第5回 古代・中世と悪(3)「悪人」と救い 『歎異抄』
第6回 近世の思想世界
第7回 近世と悪(1)儒教における「悪」 『孟子』
第8回 近世と悪(2)赤穂事件、悪いのは誰か? 『仮名手本忠臣蔵』
第9回 近世と悪(3)国学にとっての「悪」 本居宣長『古事記伝』
第10回 近世と悪(4)化政期における悪の深まり 鶴屋南北『東海道四谷怪談』
第11回 近代の思想世界
第12回 近代と悪(1)「悪女」について 尾崎紅葉『金色夜叉』
第13回 近代と悪(2)和辻哲郎にみる共同体の「悪」 和辻哲郎『倫理学』
第14回 近代と悪(3)悪の化身フー・マンチュー博士について サックス・ローマー『怪人フー・マンチュー』
第15回 近代と悪(4)丸山眞男とハンナ・アーレント 丸山眞男『現代政治の思想と行動』 アーレント『イェルサレムのアイヒマン』

教科書

プリント配布

参考書、講義資料等

参考文献は講義の中で随時紹介する。

成績評価の基準及び方法

第一レポート: 40%、第二レポート(期末): 60%
二回のレポート提出を必須とし、その内容によって評価する。詳細は初回授業で説明する。

関連する科目

  • SHS.U443 : 文化・芸術分野特論F1A

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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