国際化が急ペースで進む中、日本はある意味、もう島国ではないといえよう。国民も一つの国に所属して活動する“日本人”というよりも、世界を視野にいれ、グローバルで活躍する“国際人”にならないといけない時代だ。本講義は国際関係理論の基本を学んだ上、世界の現状を見て日本や日本人の可能性と役割を検証する。温暖化、移民や難民、テロ、情報社会、集団的自衛権、領土、捕鯨、TPPなどなど、話題沸騰中の課題を取り上げながら理論を応用する。
レクチャーの他、ディスカッションやプレゼンを通して学生同士が刺激しあう場を提供する。世界と接するときの心構えやコミュニケーション術も学習し、セオリーや基本知識をもって世界を相手に議論できる、21世紀型の人材育成を目指す。
本講義を履修することによって以下の項目の修得を目標とする
1) 国際理論の基本を把握し、国際情勢に当てはめて考えることができる
2) 国際社会の現状と課題をについて議論できる
3) 異文化に対して、学ぶ姿勢をもち有意義な接し方ができる
4) 個人としても国民としても、世界を視野に入れて活躍できるツールが揃えることができる
国際関係、異文化、インターナショナルリレーションズ、政治、経済、コミュニケーション、パックン
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義は動きややり取りが多い参加型。講師によるレクチャー、学生同士のグループディスカッション、学生数人によるプレゼンという3部構成で進める。ファイナルプロジェクトの発表もある
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション 世界と自分 | 国境を越えたやり取りに必要な姿勢や考え方を把握できる |
第2回 | 国際関係の基本 国家とは? 宗教、文化、言語と国の関係 | 国家や国民の要素を説明できる |
第3回 | 国際関係理論1 リアリズム | アナキーや安全保障のジレンマを説明できる |
第4回 | 国際関係理論2 リベラリズム | 国際協力のメカニズムと効果を説明できる |
第5回 | 国際関係理論3 コンストラクティビズム | 国際規範やアイディアの働きを説明できる |
第6回 | 国の力 軍事、経済、ソフトパワー | 国力の種類について説明できる |
第7回 | 個人においての国際関係 役割、可能性、心構え | 個人レベルの国際交流について説明できる |
第8回 | 国際情勢の現状と課題1 ヨーロッパとアメリカ | 国際関係理論を欧米の現状に当てはめることができる |
第9回 | 国際情勢の現状と課題2 中近東とアフリカ | 国際関係理論を中近東やアフリカの現状に当てはめることができる |
第10回 | 国際情勢の現状と課題3 アジアとオセアニア | 国際関係理論をアジアやオセアニアの現状に当てはめることができる |
第11回 | 国際情勢の現状と課題4 日本 | 国際関係理論を日本の現状に当てはめることができる |
第12回 | 異文化に対する理解力と世界規範のコミュニケーション | 国際関係上のコミュニケーションの特徴を把握できる |
第13回 | 世界と日本のこれから | 国際関係の理論と知識に基づいて日本のこれからについて議論できる |
第14回 | 学生のファイナルプロジェクト発表 | 理論と知識を掌握し、見解をわかりやすく伝えることができる |
第15回 | 学生のファイナルプロジェクト発表 | 理論と知識を掌握し、見解をわかりやすく伝えることができる |
無し
"The Great Transformation: The Political and Economic Origins of Our Time、Karl Polanyi、Beacon Press 2001
グローバル社会の国際関係論、山田高教 大矢根聡、有斐閣コンパクト2011
銃・病原菌・鉄、ジャレッドダイアモンド、草思社 2012
ツカむ!話術、パトリックハーラン、角川oneテーマ21、2014
ハーバード流交渉術、ロジャー・フィッシャー、ウィリアム・ユーリー、三笠書房、2011
フェルドマン式知的生産術:国境、世界を超えて働く人に、ロバートフェルドマン、2013
課題は教室でのディスカッションやプレゼンにも使われる。授業中の参加も課題の提出も必須。国際関係の知識だけではなく、それの使い方や伝え方も採点の対象になる。
特になし