2019年度 文化人類学B   Cultural Anthropology B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
田中 理恵子 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W621)  木1-2(W621)  
クラス
-
科目コード
LAH.H203
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2019年8月2日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

「感じる=思考する」とはどういうことか。この講義では「みる・きく・よむ」といった人間行為に注目し、世界各地の文化的事象・芸術的活動を検討します。その作業を通して、文化人類学の立場から「感性」を捉えなおすことが目的です。そのため、学説の歴史的展開なども重視しますが、多くのケーススタディを盛り込む予定です。この授業を契機に、自分の想像できる「セカイ」の幅を広げて下さい。

到達目標

①文化人類学の基本的な考え方を体得する
②「感じる=思考する」こと(感覚、感性、感情、身体など)に関する議論を深く理解できる

キーワード

芸術人類学、感覚、感性、情動、身体

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1つのテーマに対して3回程度の講義を行い、その間にいくつかの課題に取り組む。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション① 問題系としての感性について理解する
第2回 イントロダクション② 感性・アート・人類学をめぐる論考を学ぶ
第3回 みる① (実験映像を軸として) マーシャル・マクルーハンほかのメディア論を学ぶ
第4回 みる② マルティン・ハイデガーほか哲学者による感性論について検討する
第5回 みる③ 映像人類学(シネ・アンスロポロジー)、みるとは?というテーマに取り組む
第6回 フィルム・セッション、課題「動画をとる・みる」 映像資料を見て、それに関する自身の意見を表明できるようになる
第7回 よむ① (叙事詩を軸として) ヴァルター・オングのオラリティ論と叙事詩について学ぶ
第8回 よむ②  エリック・ハヴロックによるテキストと詩人についての論考を検討する
第9回 よむ③  記号論、よむとは?というテーマに取り組む
第10回 フィルム・セッション、課題「書をかく・よむ」 映像資料を見て、それに関する自身の意見を表明できるようになる
第11回 きく① (実験音楽を軸として) ジョン・ケージの音楽と「きのこ的生活」について学ぶ
第12回 きく②  マリー・シェーファーのサウンドスケープについて検討する
第13回 きく③ 聴覚文化論、きくとは?というテーマに取り組む
第14回 フィルム・セッション、課題「サイレンスをきく」 映像資料を見て、それに関する自身の意見を表明できるようになる
第15回 期末テスト 講義で学んだ成果を確認する

教科書

特定の教科書は使用しない

参考書、講義資料等

以下の文献を扱いますが、必要な箇所は授業中に紹介します 
Morphy, Howard and Morgan Perkins, eds. (2006) "The Anthropology of Art: A Reader". Malden, MA: Blackwell Publishing.

成績評価の基準及び方法

出席40% 授業内課題30% 期末テスト30%
ただし、出席が2/3に満たない受講者は期末テストの受験資格がありません

関連する科目

  • LAH.H103 : 文化人類学A
  • LAH.H303 : 文化人類学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

事前に身に付けているべき知識や技術はありませんが、授業に積極的に参加すること。

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