2016年度 科学技術倫理A   Ethics in Engineering A

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
文系教養科目
担当教員名
札野 順 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W641)  
クラス
-
科目コード
LAH.T105
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

科学技術と社会・環境との関係を歴史的・多面的に考察し、現代の高度科学技術社会における科学者・技術者として重視すべき価値を共有する必要性を理解する。科学者・技術者が直面する可能性のある倫理問題を疑似体験し、倫理的意思決定の手法を学ぶ。科目全体を通して、「やってはならない」ことを強調する予防倫理だけでなく、科学者・技術者として「何ができるのか」を考える志向倫理を重視する。また、倫理的科学者・技術者が、社会の福利に貢献するだけではなく、自らの「よく生きること(well-being)」を高めることができることを理解する。

到達目標

本科目を履修することで、受講者は以下の目標を達成する。
1) 科学技術が社会・環境に正負両面で大きな影響を与えることを理解する。
2) 予防倫理と志向倫理について理解する。
3) 倫理的意思決定の方法を修得する。
4) 自分自身の強み(character strengths)について理解する。
5) よく生きること(well-being)を構成する要素について理解するとともに、他者への貢献が自らのwell-beingに関係することを認識する。
6) 科学者・技術者として重視すべき価値について理解し、これらを共有しようとする態度を持つ。

キーワード

科学技術と社会、科学者、技術者、倫理、倫理的意思決定の方法 (セブンステップガイド)、予防倫理と志向倫理, よく生きること、ポジティブ心理学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本科目では、講義による知識の習得・理解だけではなく、調査報告書の提出、それに基づくプレゼンテーション、グループディスカッション等を通したアクティブ・ラーニングを行う。従って、講義への出席、諸活動への参加が不可欠である。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 科目ガイダンス、序論、課題に関する解説 講義後、1)初回授業アンケートに回答し、第2回の講義に提出する。2)VIA Instituteのサイトから、the VIA Surveyに回答し、自らの強みについて理解する。https://www.viacharacter.org/survey/account/register
第2回 科学技術と社会・環境の関係に関する検討、自らの強みおよび具体的事例に関するグループディスカッション 講義後、グループディスカッションの内容について整理し、次回の講義前までに提出する。
第3回 科学技術における"Good Work"(質が高く、他に貢献する仕事)に関する解説 講義後、各自の分野での"Good Work"を探し、レポートにまとまる。第5回講義で提出する。
第4回 倫理的意思決定の方法であるセブンステップガイドに関する講義、具体的事例による演習 講義後、事例の検討結果をまとめる
第5回 Good Workに関する報告、具体的事例に関するグループ討議および結果の発表 講義後、日本学術会議の行動規範を精読する。また、自分が希望する専門分野の学会の倫理綱領を精読する。
第6回 科学者の行動規範に関する検討 講義後、grand challenges for engineeringのばかのどの項目について自ら貢献したいのかを考察し、レポートにまとめる。
第7回 Grand Challenges に関する報告、社会のなかの、社会のための科学技術 講義後、「社会のなかの科学、社会のための科学」という理念についてコメントを書く
第8回 科目全体に対する振り返り

教科書

札野順編著『新しい時代の技術者倫理』(放送大学教育振興会、2015年)

参考書、講義資料等

最初の講義で指示する

成績評価の基準及び方法

1) 授業参加(出席、グループ・ディスカッション、報告) 30%
2) 小課題(初回アンケート、VIA、事例分析など)30%
3) レポート(Good Work, Grand Challenge for Engineering, 「社会のなかの、社会のための科学」)30%
4) その他

関連する科目

  • LAH.T206 : 科学技術倫理B
  • LAH.T305 : 科学技術倫理C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

fudano.j.aa[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

月曜日7-8限、あるいは、相談の上で決める

このページのトップへ