2019年度 テクノロジーマネジメント概論 A   Outline of Technology Management A

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開講元
キャリア科目
担当教員名
和泉 章  秋葉 重幸 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木5-6(W521)  
クラス
A
科目コード
LAC.M533
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2019年3月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 大学において工学・理学を履修した者が企業や社会において活躍していくためには、専門分野の技術・科学の知識を有するだけではなく、技術経営(いわゆるテクノロジーマネジメント)を取り巻く社会や企業、経済や法律、ビジネスの実態等について幅広く関心を持ち、学んでいくことが重要である。
 本講義では、テクノロジーマネジメントを取り巻く政府の仕組みや政策、企業の目的や会計制度、法律や国際標準化といった社会・経済のルール、再生可能エネルギーや海外における鉄道などインフラビジネスなどについて学ぶ。それらを通じて、工学や理学を履修した者が、技術・科学の知識以外で身につけておくことが重要な事項についての理解を深めることを狙いとしている。

到達目標

本講義は、関連する知識を得ることを直接の目的とするのではなく、今後、学生が在学中または卒業後において、テクノロジーマネジメントを取り巻くいろいろな事象に関心を持って自発的に勉強を継続していく契機となるように基本的な事項を理解することを目的とする。

キーワード

イノベーション、技術開発プロジェクト、政府、予算、財務諸表、民法、国際標準化、太陽光発電、風力発電、燃料電池、鉄道、インフラビジネス

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

・毎回の講義はパワーポイントを利用し、実例等を多用して理解しやすい講義を行う。
・毎回の講義で提出を求めるfeedback cardに、当日の講義に対するコメント(新たな気づき、印象に残ったこと、あるいは自分でさらに調べてみようと思った疑問など)を求め、評価に反映させる。
・第1回(初回)及び第8回(最終回)において課題を課し、レポートの提出を求め評価に反映させる。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション; 本講義の狙い、社会で活躍していくためには、技術や科学の知識以外にも関心を持つことが重要なことについての理解等 講義中に提示する。
第2回 イノベーションの重要性とそれを支える政府の仕組みと予算; 政府の構造、役割 予算策定のプロセス、イノベーションとの関係等 講義中に提示する。
第3回 イノベーションを生み出すための政府による技術開発支援とプロジェクトマネジメント、人材育成;科学技術関連予算の概要、政府による技術開発プロジェクトと産業への影響等 講義中に提示する。
第4回 企業とは何か; 企業の目的とは何か、企業会計の見方、企業におけるイノベーションマネジメント等 講義中に提示する。
第5回 再生可能エネルギー; 太陽光、風力等の再生可能エネルギーや燃料電池の開発とビジネス、今後の見通し等 講義中に提示する。
第6回 海外ビジネス; 鉄道、電力、水等の分野における海外インフラビジネスの実態等 講義中に提示する。
第7回 法律と規制; 法律の種類と役割、化学物質や製品安全の規制が企業活動に与える影響等 講義中に提示する。
第8回 国際標準化; 国際標準化・認証についての概要と意義・役割等と講義のまとめ 講義中に提示する。

教科書

市販教科書は使わず、担当教員が用意した内容を毎回講義資料としてプリントして配布すると同時にOCW-iにアップする。

参考書、講義資料等

参考書、講義資料等
以下の本は、講義の教科書ではなく、講義を通じて関心を持った学生がさらに理解を深めるための参考図書の一例である。

・日本の税金 第3版 三木義一著 岩波新書 
・財政のしくみがわかる本 神野直彦著 岩波ジュニア新書
・行政ってなんだろう 新藤宗幸著 岩波ジュニア新書 
・【増補改訂】 財務3表一体理解法 國貞克則著 朝日新書 
・標準(スタンダード)のすべて 和泉 章著 経済産業調査会 
・日本一やさしい法律の教科書 品川皓亮著 日本実業出版社 
・よくわかるインフラ投資ビジネス 福島隆則、菅健彦著 日経BP社 
・NEDO再生可能エネルギー技術白書 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)編 森北出版株式会社
→この本はNEDOのウェブサイトでも読むことができる。(無料) 
https://www.nedo.go.jp/library/ne_hakusyo_index.html

成績評価の基準及び方法

・毎回のfeedback cardにおける講義内容に対するコメント(新たな気づき、印象に残ったこと、あるいは疑問に思ったことなど)(約75%)
・課題レポートの提出状況と内容(約25%)

関連する科目

  • 修士キャリアデザイン

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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