活気あふれる産業や豊かな社会を目指し、価値の創造(イノベーション)を推進してゆくためには、「事業」「研究開発」「知財」を三位一体のものとして捉え、戦略的考え方をもって展開すること(三位一体戦略)が重要な時代になってきている。
本講義は、「知財」を味方につけ「知財」を経営の視点から使いこなすことができる人財を養成することを目指すものである。
また同時に価値の創造により世の中への貢献を実現するためには技術の抱えるリスクにも意識を払う必要が出てきている。
そこで倫理的にも世の中に貢献できる技術者となるために必要な基本的な考え方を理解することを目指した講義である。
本講義を通じて、企業等において価値創造活動を主導・推進するにあたり理解しておくべき事業・研究開発活動における知的財産の意義、知的財産マネジメントの内容とポイント、その実務の概略について理解する。
同時に研究者・技術者が認識していなければならない技術のリスク、技術、研究開発活動などに取り組むものの責任、説明責任の意味などの基礎についても理解する。
事業戦略、研究開発戦略、イノベーション、知的財産戦略、知的財産制度、特許、技術契約、プロダクティブリーダー、リスクマネジメント、技術者倫理、社会的責任、説明責任
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
・5時間X3回の集中講義。
-第1回目・・・5月17日(金)13:20~17:20
-第2回目・・・5月24日(金)13:20~17:20
-第3回目・・・5月31日(金)13:20~18:00
・双方向性を重視した講義
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 〇イントロダクション 〇知的財産権制度の概要(1) 〇知的財産権制度の概要(2) | *次回にディスカッションするための課題(その1)を講師より提示 |
第2回 | 〇課題(その1)についてディスカッション(受講者発表、講師コメント) 〇企業活動と知的財産 〇研究企画段階、研究遂行段階での知財留意事項 | *次回にディスカッションするための課題(その2)を講師より提示 |
第3回 | 〇課題(その2)についてのディスカッション(受講者発表、講師コメント) 〇プロダクティブリーダーにとっての知財マネジメント ・・・・・・・・菅生繁男先生 (120分) 〇技術者倫理 科学技術者が遭遇した実際の事例を数多く取り上げ、それぞれの局面で技術者としての行動の在り方を考える。・・・・・・・・・・・岡田恵夫先生担当 (120分) | 授業全体を通じての課題を講師より提示する |
講師配布資料、特許庁テキスト「平成27年度知的財産権 制度説明会(初心者向け)テキスト『知的財産権制度入門』」(特許庁HPよりPDF資料を無料入手可)
技術者倫理とリスクマネジメント、安全工学の考え方と実践
・毎回のfeedback cardによる講義内容に対するコメント(約70%)
・課題レポートの提出状況と内容(約30%)
知財制度については、事前に上記「特許庁テキスト」に目を通しておくと理解が進みます。
・講義内容などの詳細については変更の可能性がある。
・理解を深めるべく、講義の切れ目でディスカッションおよび演習を設ける。