インフラストラクチャーは生活や経済活動における不可欠な社会基盤を指す言葉であり、多岐に亘る産業の集合体である。インフラストラクチャーとは道路や鉄道、ダム、港湾など旧来の土木・建築に深く関連したものと認識されているが、近年そのようなレガシー産業にもデジタル技術が導入されはじめており、国内外で新たな技術やビジネスが生まれている。更に、現代では情報通信産業や宇宙産業もインフラストラクチャーの重要な構成要素と認識されている。
本講義では、授業毎に特定のインフラ関連産業に着目し、国内外の政策・技術開発動向及び企業活動を整理し、インフラストラクチャー関連産業における先端技術利用を広く理解することを目的とする。
なお、本講義では土木・建設に関連したインフラストラクチャー関連産業を扱う。
本講義を履修することで次のことを理解する。
1) インフラストラクチャーに関する国内外の政策と企業活動を理解する
2) インフラストラクチャーに関する先端技術及び技術開発の将来見通しを理解する
3) 公共性を有する事業における企業活動・技術開発の特徴を理解する
インフラストラクチャー、公民連携(PPP)、技術開発、デジタルトランスフォーメーション
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業の前半は講義を中心とする。授業で扱う産業は多岐に亘るため初学者にも配慮し、インフラストラクチャー関連産業全体を俯瞰した講義内容とする。後半はグループワークとし、授業で扱った知識を基に特定の産業に着目したビジネスプランもしくは産業振興施策を立案し、プレゼンテーションを行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス、インフラ産業の構成要素と産業史概観 | 本講義の目的を理解する。従前の土木・建設インフラおよび現代の情報通信・宇宙インフラを含めたインフラストラクチャー関連産業全般の動向を俯瞰する。 |
第2回 | 公共事業政策 | 国内外のインフラ投資の動向を把握すると共に民間資金・ノウハウを活用した公共事業であるPPP/PFI事業の特徴を理解する。 |
第3回 | 水ビジネス | 水ビジネスの領域(上水, 海水淡水化, 工業用水, 再利用水, 下水等)及び国内外の動向を把握すると共に、公的部門・私的部門による水サービスの特徴を理解する。 |
第4回 | 港湾・空港インフラ及び航空ビジネス | 社会資本としての港湾及び空港の在り方を理解した上で、近年のスマートポート(ICTによる港湾施設の高度化)及びスマート空港ならびに航空ビジネス動向を理解する。 |
第5回 | 道路・交通事業 / 鉄道事業と先端技術 | 道路事業を政策的観点から分析した上で、道路整備事業におけるICT利用やインテリジェント交通システム等の開発動向やビジネスモデルを理解する。 |
第6回 | グループワーク1 | グループ発表に向けた議論・検討を行う |
第7回 | グループワーク2 | グループ発表を行う |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
講義時に関係資料を配付する。
講義への参加(40%)およびレポート提出(60%)により評価する。
特になし