本講義では、コーポレート・ファイナンスの本来意義を説明しつつ、その課題や問題点につき解説する。企業価値の向上に向けて、主に財務面からの視点をもってそのマネジメントについて説明を加える。
講義の修了後は「コーポレート・ファイナンスは面白い!」と思えるような学びの場を目指す。
1.コーポレート・ファイナンスを楽しめるようにする
2.そのために財務、金利等を理解する
3.企業価値の数的評価のための投資理論を学ぶ
ファイナンス、コーポレート・ファイナンス、財務諸表、投資理論
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
前半が基礎、後半が理論。質問はウェルカムであり、生徒とのコミュニケーションを行いながら、理解を深めたい
なお授業内容の基本編、理論編の全てを授業でとらえるわけではなく、状況によって変化する場合がある
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 資本コスト (ア) 資本コストは重要? (イ) 資本コストの定義 (ウ) 自己資本コストと負債資本コスト (エ) 加重平均資本コスト(WACC) | 資本コストについて簡単な実例を踏まえて理解する |
第2回 | 投資決定の基本 (ア) 割引キャッシュフロー(DCF) (イ) 正味現在価値 (ウ) 内部収益率 (エ) 優劣 | 投資とは何か、どのように投資対象を決定するかを理解する |
第3回 | 資本構成の基礎知識 (ア) そもそも資本構成とは (イ) MM理論 (ウ) レバレッジ (エ) 法人税がなければ楽なのに | MM理論やレバレッジについて理解する |
第4回 | 配当政策の基礎 (ア) MM理論の命題 (イ) 配当の現実:税と顧客効果 | 配当政策について学ぶ |
第5回 | 資本構成・配当の応用 (ア) 資本構成と配当 (イ) エージェンシー理論 (ウ) シグナル効果 | 資本構成をタックスを含めて学ぶ |
第6回 | ガバナンスについて (ア) コーポレートガバナンス・コード (イ) スチュワードシップ・コード、フィデューシャリー・デューティー (ウ) 所有と経営の分離 (エ) エージェンシー問題・株主VS経営者 ① プリンシパル(委託者、株主、投資家)、エージェント(代理人、経営者)情報の非対称性 ② シグナリング効果・・・配当政策(経営者側)をシグナルと考える | ガバナンス、特にコーポレート・ガバナンスについて学ぶ |
第7回 | デリバティブ (ア) デリバティブ (イ) 先物 (ウ) オプション (エ) スワップ (オ) これまでのまとめ | デリバティブ、先物について理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
授業において提示
コーポレート・ファイナンスの基礎・理論についての授業の理解度を評価
レポート100%、ただし授業における対話をプラス評価することがある
特になし
山本 御稔 m.yamamoto[at]ccrcenter.jp
メールで事前連絡すること。