現代社会は、それぞれの専門家が、それぞれの分野で最善を尽くすことをお互いに信頼しあうことによって成り立っている「相互依存社会」である。
プロフェッショナルな技術者になるための技術者倫理の考え方を、事例に基づいて討議し、自分で考え、判断し、行動できる自らの基準を作る。
1.技術者の社会的責任について説明できる
2.説明責任を果たすために、技術者が身に付けることを理解し、説明できる。
3.技術者がジレンマに対して、どのように考え対処するかを説明できる。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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化学会社の研究開発に30年間従事(研究員10年、主任研究員10年、所長10年) 会社経営6年 |
1.技術者の社会的責任 2.相互依存社会 3.説明責任 4.内部告発 5.技術者のジレンマ 6.プロフェッショナルエンジニア 7.専門職倫理
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
✔ 技術者としてのPhilosophy |
1.講義資料は、毎回作成
2.双方向でのやり取りを主に講義を進める。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 技術者倫理とは何か | 技術者倫理綱領の理解 |
第2回 | 福島原発事故と技術者の責任-1 | 福島原発事故におけるリスクマネジメント |
第3回 | 福島原発事故と技術者の責任-2 福島原発事故と技術者の責任-2 津波予測と防潮堤の判断 | 不確実な状況下での意思決定 防潮堤建設の判断 |
第4回 | 専門家と社会との関わり-1 原発事故における放射線問題 | 技術者の説明責任 |
第5回 | 専門家と社会との関わり-2 コロナ問題における専門家の役割 | 専門家の説明責任 |
第6回 | STAP問題と研究者の倫理 | 研究倫理 研究指導者の役割 |
第7回 | 技術者と経営者-1 研究開発とMOT | 研究テーマの設定 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
中村昌允「技術者倫理とリスクマネジメント」、オーム社、(2012年)
中村昌允「製造現場の事故を防ぐ安全工学の考え方と実践」、オーム社、(2013年)
1.出席70%以上について成績を評価する。
2.評価は、毎回の小レポートと課題レポート
3.ポイント 自分の考えが記載されているか
1.社会人経験があった方が好ましいが、意欲ある学生ならば学部卒でも可。
2.リスクとベネフィットとの比較のもとに、判断・行動する考えに理解すること
3.技術者倫理Ⅱを受講する予定の者
メール: masayoshi.nakamura[at]jcom.zaq.ne.jp
電話番号 090-8013-0060
講義の前後の時間