2018年度 先端技術とイノベーション II   Leading-Edge Technology and Innovation II

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開講元
技術経営専門職学位課程
担当教員名
仙石 愼太郎  中丸 麻由子 
授業形態
演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木11-12(W931)  
クラス
-
科目コード
TIM.D511
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2018年4月5日
講義資料更新日
2018年8月2日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

科学技術の先端分野における研究開発やイノベーションについて講義する。
また、研究テーマの発見や発明・イノベーションのプロセスについても学ぶ。先端分野については、物性物理・応用化学・機械物理・生産工学・ロボット工学・電子物理・電気電子・バイオテクノロジー・ナノテクノロジー・情報環境・計算工学、自然科学等の分野から、毎年5~6分野のローテーションで紹介する。この講義は特定分野の学生を対象とせず、専門外の学生にも分かりやすく解説する。

到達目標

先端科学技術に関する最新の研究開発の動向,事業化するための考え方等を習得する。

キーワード

先端科学、先端技術、研究開発、イノベーション

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

第1回のイントロダクションで講義の概要を紹介する。第2回以降は、各分野の研究者によるオムニバス形式の講義を、1人2回で実施する。第8回のグループ討議と発表会で全体を総括する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション
第2回 スパコンを活用したバイオ情報解析 (1)メタゲノム解析 地球上の様々な環境や、ヒトの体内環境(口腔内・腸内・皮膚等)の微生物を一網打尽に分析するメタゲノム解析が一般化しつつあるが、得られた配列データを活用するには膨大な計算が必要とされ、それがボトルネックとなっている。その解決のために東工大が開発したスパコン上の独自ソフトウェアと、歯周病研究等における応用例を紹介する。
第3回 スパコンを活用したバイオ情報解析 (2)タンパク質間相互作用予測 ヒト体内には10万種類といわれるタンパク質が存在し、それらの相互作用により細胞内での重要な情報伝達などが行われる。細胞の増殖や死に関する経路が故障すれば癌の原因となる。世界的に蓄積されつつある立体構造データから、タンパク質間の網羅的な相互作用予測を世界に先駆けて実現した。創薬ターゲットの発見にも応用できる
第4回 電波利用と周波数 (1) 第5世代移動通信 第5世代移動通信網(5G)の標準化が終わり,平昌冬季オリンピックでの試行も成功し,2019~20年に掛けて実用化される見込みである.講義では5Gの3要素(超高速,低遅延,多接続)のうち超高速接続について,移動通信の常識をくつがえすミリ波の導入に主眼をおいて説明する
第5回 電波利用と周波数(2) 周波数と成長戦略 規制改革推進会議は電波利用,特に周波数に関する規制改革が必須であるとして,総務省に周波数政策の抜本的な見直しを迫っている.講義では,周波数共用に関するこれまでの取り組みと将来像について議論する
第6回 先端エネルギー技術とCO2削減(1) エネルギーに必要なものは何なのかを正しく本質的に理解することが,我々の国民の生活に直結する問題であり,極めて重要です.地球温暖化のメカニズムは何なのか,CO2問題の本質はどういうところにあるのか,CO2隔離技術など講義いたします
第7回 先端エネルギー技術とCO2削減(2) 化石燃料のCO2削減をふまえた利用や,再生可能エネルギーの現状について中心にすえて,本講では,エネルギーの本質について,講義いたします
第8回 まとめと討論 各講義の振り返り

教科書

各講義で、適宜、資料を配布する。

参考書、講義資料等

特になし。

成績評価の基準及び方法

出席、議論への貢献、及び発表をもとに評価する。詳細は第01回の講義で解説する。

関連する科目

  • TIM.D510 : 先端技術とイノベーション I

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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