データや情報の電子化と蓄積が進むにつれ、単に知識として「知っていること」は価値を失っていきます。一方、多様な情報に潜む本質を見抜くことや、膨大なデータを分析することで新たな情報を創造することが差別化や価値の源泉となりつつあります。本講義では、概念定義の方法や因果関係の分析方法、システム思考などの思考の方法論を実践を通して理解し修得することを目的とします。
考えるとはどういうことか、どういった罠に陥りやすいかなど思考に関する本質的な点について思考することで、個々の専門領域によらない高次の知識の構造や知のフレームワークを体系的に学びます。また、思考の題材としてイノベーションならびに技術経営に関する題材を取り上げ、演習を通じて思考する力のトレーニングを行います。
本講義を履修することによって次のことを理解する。
1) 概念とは何か、概念を定義するとはどういうことか
2) 因果関係とは何か、どのような条件を満たす必要があるか
3) 知識の構造とは何か、ビジネスに関する知識はどのように表現されるか
4) システム思考とは何か、どのように活用することが出来るか
概念、フレームワーク、因果関係、システム思考、システム設計、知識の構造化
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の前半で,前回の課題に対するグループ発表またはレポートの解説を行います。講義の後半で、理論等の解説ならびに次回の講義までに課題を提示します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 概念と定義 | 知識とは何か、概念を定義するとはどういうことかを理解する |
第2回 | 知識の構造とフレームワーク (1) | 各分野の知識の構造とフレームワークについて学ぶ |
第3回 | 知識の構造とフレームワーク (2) | ビジネスに関する知識をビジネスモデルとして表現する方法を理解する |
第4回 | 因果関係 | 因果関係とその基準を理解する |
第5回 | 推論と認知バイアス | 論理と推論の方法、陥りやすい罠について学ぶ |
第6回 | システム思考 | システム思考とは何かを理解する |
第7回 | システムの機能と設計 | システムを設計する方法論について学ぶ |
第8回 | 総合討論 | 分析的思考の方法論を体系的に理解する |
指定しない
指定しない
グループ発表(60%)、レポート(40%)
履修の条件を設けない