企業におけるイノベーション創成には、その基盤となる国全体としてのシステムが大きく影響する。このシステムをナショナルイノベーションシステムという。ナショナルイノベーションシステムにおいても、その時代に適したシステムの構築が重要である。
本講義では、日本及び米国等の科学技術・イノベーションに関する制度、政策を歴史的に概観し、これらを比較した上で、国家レベルのイノベーションシステムが如何に構築され、現在に至っているかを講義する。また、現状の世界をめぐる環境を踏まえ、国全体としてのイノベーションシステムの抱える問題は何か、如何にあるべきかを論ずる。
企業のイノベーションの重要な基盤となる国家レベルのイノベーションシステムとそのモデルの全般的、基本的な知識を習得し、国家レベルのイノベーションシステムの今後の在り方について一定の見識を有することを目標とする。
イノベーション、科学技術・イノベーション政策、国家戦略
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本科目はグループワークを主体として知識の習得を図る。Ⅰ,Ⅱはクォーターの区切りのために用いており、グループはⅠ,Ⅱ共通とし、2クォーターをかけて全体を習得する。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | コース概要の説明 | 講義の進め方を理解する。グループ分けを行う。 |
第2回 | 先行研究に見るイノベーションシステムの定義と意義 | イノベーション及びナショナルイノベーションの概要を理解する |
第3回 | 日本のナショナルイノベーションシステム政策の変遷 | 日本のナショナルイノベーションシステム構築の歴史を理解する |
第4回 | 日本の構造的イノベーション政策の進展1 | ナショナルイノベーションシステムの各要素を研究する。 |
第5回 | 日本の構造的イノベーション政策の進展2 | ナショナルイノベーションシステムの各要素を研究する。 |
第6回 | 日本の構造的イノベーション政策の進展3 | ナショナルイノベーションシステムの各要素を研究する。 |
第7回 | 日本の構造的イノベーション政策の進展4 | ナショナルイノベーションシステムの各要素を研究する。 |
第8回 | 日本の構造的イノベーション政策の進展・まとめ | ナショナルイノベーションシステムの全体を理解する。 |
特になし
授業の際に関係資料を配布する。
グループ討議と課題発表、クラス討議への貢献(50%)及び最終課題(50%)により評価する。
事前に身につけているべき知識等はない。
補講として政策現場の視察・研修を行うことがある。