本講義では、企業の経営戦略分析、会計分析、財務分析、将来性分析などのために必要な基礎的知識としての財務諸表について説明する。財務諸表の構成や特長、読み方を説明し、財務諸表のデータを用いた企業の分析や評価へと、事例分析も交えつつ発展させる。
本講義のねらいは、財務会計に対する管理会計の意義と効用を理解し、分析や評価のフレームワークを運用して、実際の企業の経営分析や計画立案のための基礎的知識を身につけることである。
本講義の到達目標は以下のとおりである。
(1) 管理会計の意義と効用を理解する。
(2) 管理会計の分析や評価のフレームワークを運用する方法を習得する。
(3) 実際の企業の経営分析や計画立案のための基礎的知識を習得する。
経営計画、管理会計、KPI、内部統制、原価低減
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義の初めに管理会計に関連した基礎的な知識を習得するための説明を行い、その後具体的な事例を示しつつ議論も交えて分析へと発展させる。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション | 講義の概要、管理会計の定義と対象、管理会計の体系と実務 |
第2回 | 中長期戦略計画① | 経営戦略立案の流れ、代表的なフレームワークとその運用 |
第3回 | 中長期戦略計画② | 事例研究 |
第4回 | 短期実施計画① | 事業計画立案の流れ、代表的なフレームワークとその運用 |
第5回 | 短期実施計画② | 事例研究 |
第6回 | 実行と統制① | 実行と統制の概要、KPIの基礎と運用、原価低減活動 |
第7回 | 実行と統制② | 事例研究 |
第8回 | 全体まとめと議論 | ビジネスモデルの変遷、実務への影響と問題点、将来展望 |
宮増浩, 管理会計実践入門, 2012, 日本実業出版社, 東京. ISBN:978-4534049841
指定しない
講義への出席、講義への参加度及び演習課題の成績をもとに評価する。詳細は第01回の講義で解説する。
条件ではないが、「経営・財務分析基礎 I」(TIM.A401)を履修していることが望ましい。
授業計画はモデルケースである。実際の開講内容は、各年度の講義スケジュールを確認すること。