2023年度 文化・芸術分野方法論S1   Graduate Methodologies in Culture and Arts S1

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
高尾 隆 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4(W9-706(1Q),, W9-714(2Q))  
クラス
-
科目コード
SHS.U461
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
1-2Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

質的研究の理論と具体について学びます。質的研究の背景となるさまざまな理論を概観し、質的アプローチをもちいた具体的研究について学びます。
ねらいは、質的研究の理論と具体を知り、質的方法についてプレゼンテーション、ディスカッションする力を身につけることです。

到達目標

質的研究の背景となるさまざまな理論を理解する
質的アプローチをもちいた具体的研究について知る
質的方法についてプレゼンテーション、ディスカッションする力を身につける

キーワード

質的研究,質的アプローチ,理論,プレゼンテーション,グループディスカッション

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は対面のゼミナール形式でおこないます。
文献講読:各回、授業の前半は教科書の該当章について担当者が発表し、小グループでのディスカッションののち、全体で質問・コメントを共有し、解決できることについては解決していきます。
質的研究紹介:担当者が興味のある質的アプローチをもちいて研究された本を1冊読んできて、その本の内容を紹介したのち、全体でディスカッションします。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 文献講読第1章 技(わざ)としての質的研究:ポスト実証主義の諸系譜と研究スタイル 質的研究の概要の理解
第2回 文献講読第2章 シンボリック相互作用論:自己と意味を求めて, 質的研究紹介(1) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第3回 文献講読第3章 解釈学:テクストの解釈 質的研究紹介(2) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第4回 文献講読第4章 ドラマツルギーとドラマティズム:劇場・舞台としての社会生活 質的研究紹介(3) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第5回 文献講読第5章 エスノメソドロジー:日常生活の成り立ち 質的研究紹介(4) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第6回 文献講読第6章 エスノグラフィー:ネイティブの文化的理解 質的研究紹介(5) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第7回 文献講読第7章 記号論と構造主義:社会的現実の文法 質的研究紹介(6) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第8回 文献講読第8章 史的唯物論:階級,闘争,そして支配 質的研究紹介(7) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第9回 文献講読第9章 批判理論:ヘゲモニー,知の生産,コミュニケーション行為 質的研究紹介(8) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第10回 文献講読第10章 フェミニズム:中心的社会原則としてのジェンダー 質的研究紹介(9) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第11回 文献講読第11章 構造化と実践の理論:権力という枠組のなかでの二元論を超えて 質的研究紹介(10) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第12回 文献講読第12章 ポストモダニズム:イメージおよび「真なるもの」との戯れ 質的研究紹介(11) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第13回 文献講読第13章 ポスト構造主義:言説,監視,脱構築 質的研究紹介(12) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備
第14回 文献講読第14章 ポストコロニアリズム:帝国主義を読み解き,抵抗する 文献講読第15章 結論:伝統,即興,質のコントロール 質的研究紹介(13) 文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

プラサド,プシュカラ(箕浦康子(訳))『質的研究のための理論入門―ポスト実証主義の諸系譜』ナカニシヤ出版,2018年
(Prasad, Pushkala. Crafting Qualitative Research: Working in the Postpositivist Traditions (1st edition). M. E. Sharpe, Inc., 2005)

参考書、講義資料等

適宜指示します。

成績評価の基準及び方法

文献講読の発表とディスカッション 50%
質的研究紹介の発表とディスカッション 50%

関連する科目

  • SHS.U462 : 文化・芸術分野方法論F1

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特にありません。質的研究の初学者でも履修可能です。

その他

・文献講読の準備として、毎回教科書の該当箇所を読んできてください。(読んでこなかった場合は参加できません。)

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