現代、私たちが生きている時代はしばしば「ポストメディア」と称される。私たちの日常生活はソーシャルメディアに取り囲まれて、劇的に身体とメディアの関係は変質した。スマートフォン、デジタルサイネージ、コンピュータ、タブレットなどのデジタルデバイスは、メディア化された生活の中に遍在している。この講義では、現代のメディア文化を理解するための理論や方法論を探究することを目的とする。
以下の3つを目指す。
(1)20世紀以降の映像文化に関する知識を得て、
(2)その背景と特異性を他者に説明することができ、
(3)現在、私たちを取り巻く映像文化を分析する視座を得ることができる。
メディア、映像文化、観客、ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズム
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業は、文献講読と発表(教科書の指定した範囲か、教員が出す課題)、ディスカッションで構成される。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コースの概要とイントロダクション | メディア論を理解する |
第2回 | ポストメディア時代のメディア研究 | ポストメディア時代について学ぶ |
第3回 | フォルム/フォーマットとしてのメディア | メディアの形式とメディエーションについて議論する |
第4回 | スターダムとファンダム | 有名性やオーディエンスを探究する |
第5回 | メディアの考古学 | メディア考古学について理解する |
第6回 | メディア受容とジェンダー/セクシュアリティ | メディアの受容とセクシュアリティについて探究する |
第7回 | メディアとフェミニズム | フェミニズムの歴史とメディアの関係を考える |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
伊藤守(編)『ポストメディア・セオリーズ——メディア研究の新展開』(ミネルヴァ書房、2021年)
授業で使う資料は講義中に示す。
授業への参加度(20%)、課題発表(40%)、期末レポート(40%)
特になし。
kitamura.k.af[at]m.titech.ac.jp
メールであらかじめ連絡をすること。