本授業のテーマは、教育政策実践学の理論である。すなわち、受講者のこれまでの学校教育における体験(被教育体験)を基盤とし、教育政策とは何か、教育実践とは何か、それらの統合的な理解を独自に形成することである。
このことを通して、より良い教育の担い手(生涯において学び続ける教師)となるための基盤を確立する。
本授業の到達目標は、教育実践と教育政策の統合的な理解を形成することである。
教育実践、教育政策
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本授業の方法は、教科書や配布資料に基づき、教育実践政策学の概念や理論についての講義を行い、適宜グループ学習を取り入れる。受講者には、それぞれの被教育体験を基盤としながら、自己に相応しい教育観の形成やより良い学校とより良い授業の構想と実践に関する自己の見解を説明できるようになることが期待される。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 教職の文脈とは何か | 教職の文脈について学び合う |
第2回 | 教育実践とは何か | 教育実践についての最新の研究成果について学び合う |
第3回 | 教育政策とは何か | 教育政策についての最新の研究成果について学び合う |
第4回 | 学校の文脈とは何か | 学校の文脈について学び合う |
第5回 | 学校教育の高度化 | 学校教育の高度化について学び合う |
第6回 | 授業改革の展開 | 授業の改革という問題領域に接近するために教育実践政策学の総合的な理解を形成する |
第7回 | 学校改革の展開 | 学校の改革という問題領域に接近するために教育実践政策学の総合的な理解を形成する |
第8回 | 「学校改革の現場の声を聴き、現場から学ぶ」とは何か | 学校改革・授業改革に関する教育実践政策学の自身のスタンスについての発展的な説明を試みる |
適宜、配布する。
矢野智司・今井康雄・秋田喜代美・佐藤学・広田照幸(編)、2009、『変貌する教育学』、世織書房。
藤田英典・黒崎勲・片桐芳雄・佐藤学、2004、『教育学年報10 教育学の最前線』、世織書房。
鈴木悠太、2018、『教師の「専門家共同体」の形成と展開―アメリカ学校改革研究の系譜―』、勁草書房。
鈴木悠太、2022、『学校改革の理論―アメリカ教育学の追究―』、勁草書房。
Yuta Suzki, 2022, Reforming Lesson Study in Japan: Theories of Action for Schools as Learning Communities, Routledge.
適宜、配布する。
最終レポート:50%(教育実践政策学の理論の理解、教育観の省察と形成)、平常点評価:50%(授業の到達目標の達成のための授業への参加度と授業内の小レポートの作成)。
ない。
yutasuzuki[at]ila.titech.ac.jp
授業日程は、10/23(日)8:50-17:05、2/11(土)10:45-17:05の集中講義開講です。
場所は、西9号館7階の706号室を予定しています。