【1Q】川名担当
社会科学における定性的研究の方法論、およびリサーチデザイン等について学ぶ。
【2Q】赤羽担当
私たちはフィールドワークや観察などを通じて「他者」と出会い、その「他者」を表象します。また学問的な見地に基づき、様々な現象を分析し、記述します。しかし、この表象という行為には、危うい暴力が潜んでいます。授業では「知と権力」の問題を考え、他者を記述することの可能性と課題を考えます。
【1Q】川名担当
近年の社会諸科学における事例研究に関する議論を理解する。
【2Q】
①他者を表象することの難しさを理解し、その危険性を知る。
②知と権力の関係性を理解し、具体的な政策の場に応用する力を養う
【1Q】
ケーススタディ、リサーチデザイン
【2Q】
他者表象、知と権力
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
【1Q】各回、担当者が指定図書の内容を報告し、それにもとづき全員で討議する。
【2Q】
授業とディスカッションを組み合わせながら進める
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス | なし |
第2回 | 認識論 | 『社会科学の考え方』第1章 |
第3回 | 理論とはなにか | 『歴史から理論を創造する方法』序章、第1章 |
第4回 | 説明とはなにか | 『歴史から理論を創造する方法』第2章 |
第5回 | 帰納/演繹/アブダクション | 『歴史から理論を創造する方法』第3章、第4章 |
第6回 | 過程追跡 | 『歴史から理論を創造する方法』第5章 |
第7回 | 事例としての歴史 | 『基地の消長』序章、第1章、終章 |
第8回 | フィールドワーク | フィールドワークについて学ぶ |
第9回 | 主体とは何か | 主体について学ぶ |
第10回 | 政策と主体ー 生態学的システム理論 | アメリカの事例から、生態学的システム理論を通して政策における主体について学ぶ |
第11回 | 社会的に疎外されたグループの表象ー 批判的人種理論、インターセクショナリティー論 | 批判的人種理論、インターセクショナリティー論を通して教育を考える |
第12回 | 文化・伝承の表象ー 批判的人種理論 | 批判的人種理論を通して文化・伝承、文化盗用を考える |
第13回 | ジェンダーの表象ージェンダー・セクシュアリティ論 | ジェンダー・セクシュアリティーの表象について学ぶ |
第14回 | まとめ | まとめと議論 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
野村康『社会科学の考え方』名古屋大学出版会、2017年
保城広至『歴史から理論を創造する方法』勁草書房、2015年
適宜用意する。
【1Q】
各回における討議(60%)と発表(40%)による評価。
【2Q】
各回における討議(60%)とレポート(40%)による評価。
社会科学についての一定の知識があることが望ましい
shinji.kawana[at]ila.titech.ac.jp
sanae.akaba[at]ila.titech.ac.jp
指定された教科書を必ず用意すること