近年、スピリチュアリティとナショナリズムが融合する社会現象が起きている。発端は1960年代のヒッピー運動にある。彼ら・彼女らは、近代文明に懐疑的な視座を持ち、「理性による統御」よりも「感性の解放」を目指した。合理性を重視する左派に対して、精神性を称揚する左派が台頭し、近代批判に基づくエコロジー運動・脱原発運動・コミューン運動へと発展した。この潮流が、土着文化礼賛論へと展開し、スピリチュアリティとナショナリズムが融合する現象へと発展する。
スピリチュアル左派が右傾化する現象は、なぜ起こるのか? 本講義では、日本における左派ヒッピー運動が土着礼賛論へと展開し、「日本的なるもの」を礼賛するプロセスを考察することで、現代日本のナショナリズムの特質を論じる。
現代日本の右傾化現象の特徴について理解する
ナショナリズム、反原発、抵抗カルチャー、ヒッピー、スピリチュアリティ
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
日本語での講義
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンスー左派とは何か? 右派とは何か? | なし |
第2回 | 1960年代論―左派の転換点 | テキストを読む |
第3回 | 日本のヒッピー運動 | テキストを読む |
第4回 | 縄文幻想 | テキストを読む |
第5回 | 国産の自然食-スローフード、オーガニック、マクロビ | テキストを読む |
第6回 | 陰謀・オカルト・愛国-太田竜論 | テキストを読む |
第7回 | ナチュラルとナショナル-安倍昭恵論 | テキストを読む |
授業に関わる文献の購読
特になし
授業内で提示する
クラスへの貢献: 30%、期末レポート: 70%
なし