私たちの日常生活は「スクリーン」に取り囲まれている。スマートフォン、デジタルサイネージ、コンピュータ、タブレット等、スクリーンはもはや映画館に存在するだけではなく、現在のメディア化された生活に遍在化している。本講義では、「スクリーン」という概念を広く用いることで、20世紀以降の映像文化を考えることを目的とする。
以下の3つを目指す。
(1)20世紀以降の映像文化に関する知識を得て、
(2)その背景と特異性を他者に説明することができ、
(3)現在、私たちを取り巻く映像文化を分析する視座を得ることができる。
スクリーン、メディア、映像文化、観客、セクシュアリティ
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業は、文献購読と発表(教科書の指定した範囲か、教員が出す課題)、ディスカッションで構成される。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コースの概要とイントロダクション | 「スクリーン」を理解する |
第2回 | メディア研究における「スクリーン」 | 方法としての「スクリーン」について学ぶ |
第3回 | スクリーンに媒介される出来事 | スクリーンを通じたメディア経験について議論する |
第4回 | 現代の映像文化における観客 | 現代の映像文化を生きる観客をとらえる |
第5回 | オフ・スクリーンから見る映像文化 | 映画館におけるメディア経験について議論する |
第6回 | メディア受容とセクシュアリティ | メディアの受容とセクシュアリティについて探究する |
第7回 | モバイル・スクリーンと触覚性 | モバイル・メディアにおける触覚的イメージについて考える |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
光岡寿郎・大久保遼(編)『スクリーン・スタディーズ——デジタル時代の映像/メディア経験』(東京大学出版会、2019年)
授業で使う資料は講義中に示す。
授業への参加度(20%)、課題発表(40%)、期末レポート(40%)
特になし。
kitamura.k.af[at]m.titech.ac.jp
メールであらかじめ連絡をすること。