この授業は「フィールドワーク」と「生活と研究」の二つをテーマにして進めていきたいと思います。
昨年からのコロナウィルスの流行により、私たちの生活、そして研究のあり方は一変しました。私はメキシコをフィールドとしていますが、昨年の1月1日未明の飛行機で日本に帰ってきて以来、10数年ぶりに、1年以上メキシコに行かない時間を過ごしてきました。また、東工大に昨年の4月に着任しましたが、引き続き山梨に住んでいます。2月から3月にかけて、準備のために何度か大岡山に行きましたが、4月に入ってからは1度しか、キャンパスに足を踏み入れておりません。そのかわり、自宅で子育てをしながらオンラインで授業をしております。
この経験から、今年度の大学院の授業では、私がこれまでやってきたフィールドワークという営みについて、そして、研究と生活を結びつけるとは何か、について、考えていきたいと思います。手探りの授業になると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
フィールドワークという研究手法について、その基本的特徴・技法を理解し、聞き取りを研究データとして活用できるようになる。また、生活と研究について考えながら、研究を進める準備をしていただくこと。
フィールドワーク・生活と研究
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
クオーターの前半ではフィールドワークについて、主として講師のこれまでの研究活動を紹介する形で解説をしていく。後半では「生活と研究」について、皆さんの研究を発表してもらいながら、クラスのメンバー全員で考えていく。また、この授業は第3クオーターの月曜1ー2限+3ー4限に行いますので、注意してください。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業オリエンテーション | 授業のやり方を理解する |
第2回 | クラスメンバーの自己紹介 | クラスのメンバーの興味関心を理解する |
第3回 | フィールドワークそして「生活と研究」(1) | この授業のテーマである、フィールドワークと「生活と研究」について、理解する |
第4回 | フィールドワークそして「生活と研究」(2) | この授業のテーマである、フィールドワークと「生活と研究」について、理解する |
第5回 | フィールドワーカーの話を聞く(渡辺) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第6回 | フィールドワーカーの話を聞く(渡辺:続) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第7回 | フィールドワーカーの話を聞く(ゲストその1) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第8回 | フィールドワーカーの話を聞く(ゲストその1:続) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第9回 | フィールドワーカーの話を聞く(ゲストその2) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第10回 | フィールドワーカーの話を聞く(ゲストその2:続) | フィールドワークの事例を学ぶ |
第11回 | 受講生の皆さんにとっての「研究と教育」(1) | 皆さんにとっての「研究と生活」について発表を行う(ただし、「生活」については必ずしも話す必要はない) |
第12回 | 受講生の皆さんにとっての「研究と教育」(2) | 皆さんにとっての「研究と生活」について発表を行う(ただし、「生活」については必ずしも話す必要はない) |
第13回 | 受講生の皆さんにとっての「研究と教育」(3) | 皆さんにとっての「研究と生活」について発表を行う(ただし、「生活」については必ずしも話す必要はない) |
第14回 | まとめ | これまでの授業で学んだことを振り返る |
大学院生として当然の予習復習を行っていただく。
適宜教材を配布する。講師のresearchmapのページはこちら(授業期間中に論文を参照してもらいます)。
https://researchmap.jp/akira_watanabe
授業中適宜紹介する
毎回のコメントシート(70%)と期末レポート(30%)
特になし