2021年度 政治・法律・行政分野方法論S1   Graduate Methodologies in Politics, Law and Administration S1

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
川名 晋史  中島 岳志 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金3-4  
クラス
-
科目コード
SHS.P461
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
1-2Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

【1Q】川名担当
社会科学における定性的研究の方法論、およびリサーチデザイン等について学ぶ。

【2Q】中島担当
私たちはフィールドワークや観察などを通じて「他者」と出会い、その「他者」を表象します。また学問的な見地に基づき、様々な現象を分析し、記述します。しかし、この表象という行為には、危うい暴力が潜んでいます。授業では「知と権力」の問題を考え、他者を記述することの可能性と課題を考えます。

到達目標

【1Q】川名担当
近年の社会諸科学における事例研究に関する議論を理解する。

【2Q】
①他者を表象することの難しさを理解し、その危険性を知る。
②知と権力の関係性を理解し、具体的な政策の場に応用する力を養う

キーワード

【1Q】
ケーススタディ、リサーチデザイン

【2Q】
他者表象、知と権力

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

【1Q】各回、担当者が指定図書の内容を報告し、それにもとづき全員で討議する。


【2Q】
授業とディスカッションを組み合わせながら進める

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス なし
第2回 認識論 『社会科学の考え方』第1章
第3回 理論とはなにか 『歴史から理論を創造する方法』序章、第1章
第4回 説明とはなにか 『歴史から理論を創造する方法』第2章
第5回 帰納/演繹/アブダクション 『歴史から理論を創造する方法』第3章、第4章
第6回 過程追跡 『歴史から理論を創造する方法』第5章
第7回 事例としての歴史 『基地の消長』序章、第1章、終章
第8回 フィールドワーク フィールドワークについて学ぶ
第9回 エージェンシー・日常的実践・抵抗 主体について学ぶ
第10回 政治と主体 デリーのスラムの事例から、フィールドワークに基づく記述について学ぶ
第11回 弱者の表象―サバルタンスタディーズ サバルタンスタディーズについて学ぶ
第12回 文化・伝統の表象-オリエンタリズム論 エドワード・サイード『オリエンタリズム』を論じる
第13回 ジェンダーの表象-ジェンダー/セクシャリティー論 ジェンダーの表象について学ぶ
第14回 まとめ まとめと議論

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

野村康『社会科学の考え方』名古屋大学出版会、2017年
保城広至『歴史から理論を創造する方法』勁草書房、2015年
川名晋史『基地の消長』勁草書房、2020年

参考書、講義資料等

適宜用意する。

成績評価の基準及び方法

【1Q】
 各回における討議(60%)と発表(40%)による評価。

【2Q】
 各回における討議(40%)とレポート(60%)による評価。

関連する科目

  • SHS.P441 : 政治・法律・行政分野特論S1A
  • SHS.P442 : 政治・法律・行政分野特論S1B
  • SHS.P443 : 政治・法律・行政分野特論F1A
  • SHS.P444 : 政治・法律・行政分野特論F1B
  • SHS.P462 : 政治・法律・行政分野方法論F1

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

社会科学についての一定の知識があることが望ましい

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

shinji.kawana[at]ila.titech.ac.jp
tnakajima[at]ila.titech.ac.jp

その他

指定された教科書を必ず用意すること

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