2021年度 文化・芸術分野特論S1B   Graduate Lecture in Culture and Arts S1B

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
畑中 健二 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4  
クラス
-
科目コード
SHS.U442
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2021年5月26日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 この授業では、思想史上のトピックについて、テクスト読解と議論を通じて考察を行う。本年度は、主に近松門左衛門と本居宣長の著作を読みつつ、人間の「愚かさ」について検討する。宣長はなぜ「愚かなる」人情を肯定し、近松の描く愚かな男女の心中の物語が人気を博したのか。18世紀日本の「愚かさ」をめぐる言説と、その背景を歴史的・総合的に把握する。

到達目標

 この授業では、以下を目指す。
1)18世紀日本における「愚かさ」への見方、その背景を把握する。
2)思想史研究で用いられる、テクスト読解と言説分析の手法の初歩を学ぶ。

キーワード

日本、思想史

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

Zoomによるオンライン講義(ライブおよびオンデマンド配信)。スライドやビデオも活用する。また、講義内容に関連し、テーマを定めて少人数でのグループ・ディスカッションも課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション:「愚かさ」とは何か
第2回 講義(1):18世紀日本の社会と道徳 渡辺浩『日本政治思想史』2010。
第3回 講義(2):道徳と文学の間─『伊勢物語』『源氏物語』の読まれ方 日野龍夫『宣長と秋成』1984。 野口武彦『「源氏物語」を江戸から読む』1985。
第4回 講読(1):本居宣長を読む─なぜ「賢しら」は批判されねばならないか 本居宣長『紫文要領』1763。
第5回 ディスカッション(1) 「愚かさ」に関する宣長の所論をめぐって
第6回 講読(2):近松門左衛門を読む─なぜ恋人たちは心中を選ぶのか 近松門左衛門『冥途の飛脚』1711。
第7回 ディスカッション(2) 近松作品の登場人物の「愚かさ」をめぐって

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし。必要に応じてハンドアウト配布。

参考書、講義資料等

参考文献は講義の中で随時紹介する。

成績評価の基準及び方法

授業におけるディスカッション:40%
プレゼンテーションとレポート:60%

関連する科目

  • 文化・芸術分野特論S1A

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし。

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