講師のこれまでの研究(メキシコ現代政治・民主化、メキシコなど中南米の国々からアメリカ合衆国への移民、地域研究と文学、などなど)を振り返り、また現在行っている研究を紹介しながら、受講生の皆さんに研究とは何か、を考えていただき、今後の研究活動のヒントを得ていただくことを想定している。
講師のこれまでの研究について、一定の理解をしていただくこと、そして、受講生の皆さんにこのクオーターの授業を通して、修論・博論の執筆への準備を進めてもらうこと。
ラテンアメリカ地域研究・政治・移民・語学とフィールドワーク
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
初回を除き、偶数回は講師の論文を2から3篇読んできていただき、それについてのディスカッション、奇数回は、それをヒントにした類似するテーマに関する文献購読あるいは、学生の皆さんの簡単な研究紹介、という流れはどうか、と考えている(ただし、奇数回については初回に受講生の皆さんと相談する予定)。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業オリエンテーション・参加者自己紹介 | この授業の方針について理解する |
第2回 | メキシコの民主化について | 講師が大学院生時代に行った、メキシコの民主化についての調査に関する論文を読み、方法論を理解する。 |
第3回 | 民主主義について考える | 第2回の議論を受けて、民主化・民主主義とは何かについて、理解を深める |
第4回 | メキシコからアメリカ合衆国への移民について | 講師が民主化論の後にテーマとして取り組んだ、移民に関する論文を読み、二つのテーマの連関を理解する。 |
第5回 | 移民について考える | 第4回の議論を受けて、移民とは何かについて、理解を深める |
第6回 | 地域研究と文学 | 講師が研究者として行き詰まっていたときに書いた、文学についての論文を読み、専門性とは何かを考える |
第7回 | 研究とは何かを考える | これまでの授業を踏まえ、皆さん一人一人から、研究とは何かについてお話をしていただきます。 |
授業で指定された論文を読み、簡単な「メモ」を書いて授業に臨むこと。それ以外にも、授業中に課題を指定する。
なし
https://researchmap.jp/akira_watanabe
より、適宜ダウンロードすること。
出席(50%)/レポート(50%)
特になし
私にとって生まれてはじめての大学院の専門科目の授業、そして、(おそらく)東工大大学院史上初の、ラテンアメリカ地域研究の授業です。私自身も皆さんとの授業を通して、いろいろと勉強させていただこうと思っています。どうぞよろしくお願い致します。