2018年度 認知・数理・情報分野特論S1B   Graduate Lecture in Cognition, Mathematics and Information S1B

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
猪原 健弘 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(W9-707)  
クラス
-
科目コード
SHS.M442
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
2018年7月11日
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

本講義の主題は「数理的意思決定」である。数理的意思決定理論と数理的社会選択理論の主要命題を、ディスカッション、グループワーク、講義、演習を通じて取り扱う。具体的には、「期待効用理論」、「アローの可能性定理」、「ギバート・サタスウェイトの定理」、「中村の定理」、「センの可能性定理」、「センのリベラル・パラドクス」を検討する。数理的意思決定理論と数理的社会選択理論の主要命題を理解し、それを他者に伝える能力を涵養することが本講義のねらいである。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 数理的意思決定理論の主要命題の内容とその意味を述べることができる。
2) 数理的社会選択理論の主要命題の内容とその意味を述べることができる。

キーワード

期待効用理論、アローの可能性定理、ギバート・サタスウェイトの定理、中村の定理、センの可能性定理、センのリベラル・パラドクス

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1つの主要命題につき1回の授業を使う。
主要命題の内容と意味について、受講生が、はじめは1⼈で、次に他の受講生とペアで、さらに4⼈のグループで、最後に受講生全体で検討する。その後、取り上げた主要命題についての講義と演習を行う。授業の最後に、個人の考察や他の受講生の考え、講義、演習を通じて学んだことを、受講生それぞれが「サマリー・レポート」に書いて提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス、導入 意思決定とは何か、社会選択とは何かを述べよ。
第2回 期待効用理論 期待効用理論の内容と意味を述べよ。
第3回 アローの可能性定理 アローの可能性定理の内容と意味を述べよ。
第4回 ギバート・サタスウェイトの定理 ギバート・サタスウェイトの定理の内容と意味を述べよ。
第5回 中村の定理 中村の定理の内容と意味を述べよ。
第6回 センの可能性定理 センの可能性定理の内容と意味を述べよ。
第7回 センのリベラル・パラドクス センのリベラル・パラドクスの内容と意味を述べよ。
第8回 まとめ 数理的意思決定の知識体系の概要を他者に説明せよ。

教科書

なし。

参考書、講義資料等

講義資料はOCW-iか授業中の配布により与える。

成績評価の基準及び方法

成績評価は、毎回の授業で提出する「サマリー・レポート」(合計50%)と期末試験(50%)に基づいて行う。

関連する科目

  • SHS.M443 : 認知・数理・情報分野特論F1A
  • SHS.M444 : 認知・数理・情報分野特論F1B
  • SHS.M461 : 認知・数理・情報分野方法論S1
  • SHS.L411 : 社会・人間科学多分野分析統合演習S1A
  • SHS.L412 : 社会・人間科学多分野分析統合演習S1B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「認知・数理・情報分野方法論S1」を履修済みであること、または、同等の知識があることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

猪原健弘(いのはらたけひろ)、inostaff[at]shs.ens.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。担当教員の居室は西9号館8階813号室。

その他

当講義は理学の内容からなる。

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