2016年度 認知・数理・情報分野特論S1B   Graduate Lecture in Cognition, Mathematics and Information S1B

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
猪原 健弘 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(W9-707)  
クラス
-
科目コード
SHS.M442
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
2016年7月14日
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

本講義の主題は「先端的意思決定分析」である。数理的意思決定分析の先端的方法と数理的社会選択理論の主要命題を、ディスカッション、グループワーク、講義、演習を通じて取り扱う。具体的には、「紛争解決のためのグラフモデル(Graph Model for Conflict Resolution: GMCR)」における「提携分析」と「態度分析」、「過半数ルールと全員一致ルールの比較」、「コンドルセ状況の誤認識修正に関する特徴付け」、「アローの定理」、「センの定理」、「ギバート・サタスウェイトの定理」、「中村の定理」を検討する。

数理的意思決定分析の先端的方法と数理的社会選択理論の主要命題を理解し、それを他者に伝える能力を涵養することが本講義のねらいである。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 数理的意思決定分析の先端的方法の手順と意味を述べることができる。
2) 数理的社会選択理論の主要命題の内容とその意味を述べることができる。

キーワード

提携分析、態度分析、紛争解決のためのグラフモデル(GMCR)、過半数ルール、全員一致ルール、コンドルセ状況、誤認識修正、アローの定理、センの定理、ギバート・サタスウェイトの定理、中村の定理

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1つの分析方法あるいは主要命題につき1回の授業を使う。

分析方法の手順と意味、あるいは、主要命題の内容と意味について、受講生が、はじめは1人で、次に他の受講生とペアで、さらに4人のグループで、最後に受講生全体で検討する。その後、取り上げた分析方法あるいは主要命題についての講義と演習を行う。授業の最後に、個人の考察や他の受講生の考え、講義、演習を通じて学んだことを、受講生それぞれが「サマリー・レポート」に書いて提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 紛争解決のためのグラフモデル(GMCR)における提携分析 提携分析の手順と意味を述べよ。
第2回 GMCRにおける態度分析 態度分析の手順と意味を述べよ。
第3回 過半数ルールと全員一致ルールの比較 過半数ルールと全員一致ルールの比較の手順と意味を述べよ。
第4回 コンドルセ状況の誤認識修正に関する特徴付け コンドルセ状況の誤認識修正に関する特徴付け手順と意味を述べよ。
第5回 アローの定理 アローの定理の内容と意味を述べよ。
第6回 センの定理 センの定理の内容と意味を述べよ。
第7回 ギバート・サタスウェイトの定理 ギバート・サタスウェイトの定理の内容と意味を述べよ。
第8回 中村の定理 中村の定理の内容と意味を述べよ。

教科書

なし。

参考書、講義資料等

講義資料はOCW-iか授業中の配布により与える。

成績評価の基準及び方法

成績評価は、毎回の授業で提出する「サマリー・レポート」(合計50%)と期末試験(50%)に基づいて行う。

関連する科目

  • SHS.M443 : 認知・数理・情報分野特論F1A
  • SHS.M444 : 認知・数理・情報分野特論F1B
  • SHS.M461 : 認知・数理・情報分野方法論S1
  • SHS.L411 : 社会・人間科学多分野分析統合演習S1A
  • SHS.L412 : 社会・人間科学多分野分析統合演習S1B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「認知・数理・情報分野方法論S1」を履修済みであること、または、同等の知識があることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

猪原健弘(いのはらたけひろ)、inohara.t.aa[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。担当教員の居室は西9号館8階813号室。

その他

当講義は理学の内容からなる。

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