生体指標として広く研究・商用利用されている循環系を例に,その指標の意味の理解に必要な,循環系応答のメカニズムについて解説する.
特に広く利用されている循環系の構造の大枠と,様々な行動(運動・精神作業・摂食等)に伴う応答とそのメカニズムについて講義する.
循環系の指標の意味を説明できる.
循環系の指標を解析する技術を身に着ける
循環系,生理学,生体計測・解析
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義が主体となります.実際に計測・解析をすることがあります.
講義の前半で,復習を兼ねて演習問題を解説することがあります.
毎回出席を取ります.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 心臓と循環系の構造 | 心臓と循環系の構造を理解する. |
第2回 | 全身循環と微小循環の調節 | 循環調節について理解する.オームの法則で説明できることを確認する |
第3回 | 心拍数は何を表しているのか. | 心拍数が何を示しているのか理解する.最も安易に計測できる指標にも関わらず,解釈を間違っている例が多々ある.これらを見てみる. |
第4回 | 環境変化と循環系 | 環境変化に伴う循環系の変化を理解する.特に姿勢,温度,高度について考えてみる |
第5回 | 行動に伴う循環応答とメカニズム1 | 行動に伴う循環の応答とそのメカニズムを理解する.特に,運動,精神作業,食事に伴う応答を扱う.循環調節の基礎について口頭試験(小テスト)を行う. |
第6回 | 行動に伴う循環応答とメカニズム 2 | 行動に伴う循環の応答とそのメカニズムを理解する.特に,運動,精神作業,食事に伴う応答を扱う |
第7回 | 心電図の記録とスペクトル解析 | 心電図を記録し,スペクトル解析をして,それらのデータからレポートを作成する. |
第8回 | レポートに基づいた論議と,まとめ | 各自のレポートを発表し,それについて論議する. |
指定なし
授業中に推薦する.
小テスト(30),レポート(40),および論議(30)によって評価する.
履修条件は設けないが, 教育・福祉・健康分野特論S1を履修していることが望ましい.
当講義は理学の内容を含む。