持続可能な金融をテーマに、この概念が注目されるようになってきた気候変動をめぐる議論、欧州諸国および日本における民間セクターや国際協力機関などの取り組み状況、ESG投資の仕組みなどについて最新の動向を講述する。
金融部門におけるサスティナビリティの概念、ESGファクター、環境科学と金融の連関などについて理解する。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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コースインストラクターはチャータードエンバイロメンタリスト(CEnv)であり、持続可能な財務に関するISO技術委員会(TC 322)および環境管理(TC 207)に所属しています。 彼はGRIグローバルサステナビリティスタンダードボード(GRI GSSB)のメンバーです。 さらに、彼は、Climate Disclosure Standards Board(CDSB)、Climate Bonds Initiative(CBI)、およびGreen Finance Network Japan(GFNJ)の技術作業部会に所属しています。 |
持続可能な金融、ESG投資、気候変動、日本、EU
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義、議論、小レポートを課す
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 持続可能な金融の背後にある基本的な理論的根拠 | 長期主義と財務リスク管理の本質的な概念を理解する |
第2回 | 国際的なサスティナビリティ概念 | サスティナビリティの国際的文脈における定義を理解する |
第3回 | 気候変動リスク | 気候変動による影響を理解する |
第4回 | 国際的な投資とバンキング | グローバルな金融システムを理解する |
第5回 | ESG投資戦略とポートフォリオ管理 | ESGに合わせたさまざまな投資アプローチの違いを特定し |
第6回 | 持続可能な投資のフレームワークを理解する | 持続可能な金融とESGとの関連性を理解する |
第7回 | 気候変動ファイナンス | 気候変動対策にかかわる経済的手法を理解する |
第8回 | 気候変動リスクと座礁資産 | 気候変動に伴うリスクを理解する |
第9回 | ESGデータ1 | ESG投資に関連するデータを理解する |
第10回 | ESGデータ2 | ESG投資に関連するデータを理解する |
第11回 | グリーンボンド | グリーン債について理解する |
第12回 | 開発銀行とインフラ投資 | 開発銀行の役割を理解する |
第13回 | 気候変動対策の法制度 | 気候変動対策の法制度を理解する |
第14回 | インパクト投資 | インパクト投資について理解する |
第15回 | ダイベストメント | 投資からの撤退の実態を理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
ディアーク・シューメイカー と ウィアラム・シュローモーダ、2018、サステナブルファイナンス原論、 オックスフォード大学出版会
資料・課題図書などを授業ごとに配布する
課題図書の読み込みと議論への参加40%、個人レポート60%
金融に関する基礎知識がなくても大学院生の知識水準があれば受講できる。ある程度の英語力を要する。