国際開発のあり方を考える上で、経済学の観点はすべてではないが、極めて重要であり有用である。本講義では、ミクロ経済学およびマクロ経済学の基礎的な概念や理論を俯瞰的に学んだのち、開発途上国における開発や課題の背景を主に経済学の観点より理解を深める。具体的課題として、経済成長、貧困・格差、人口、都市化、環境、教育と健康、貿易などを扱う。さらに、こうした課題を解決していくためのアプローチの一つとして、適正技術という概念と事例について理解を深める。適正技術は必ずしもいわゆるローテクを意味するものではなく、開発途上国のみならずあらゆる国・地域・コミュニティーなどにおいて、実際のニーズや制約をふまえ、技術がもつ潜在力を効果的かつ効率的に発揮させるための概念である。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)グローバル化がますます深化している国際社会において様々な課題(例:経済成長、貧困、都市化、環境汚染)が生じている背景を経済学的観点より理解できる。
2)現場の実態把握や人々のニーズの把握・分析の重要性を理解し、様々な問題解決のために望まれる技術の基本的特徴や条件を説明できる。
開発経済学、適正技術
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義を中心にすすめ、レポート課題やグループ発表を通じて講義の内容について理解を深める。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 本講義の概要およびSDGsについて | TBA |
第2回 | ミクロ経済学基礎(消費者理論 & 生産者理論) | TBA |
第3回 | ミクロ経済学基礎(生産者理論) | TBA |
第4回 | 国富の計測、生活費用、インフレーション | TBA |
第5回 | 為替レート | TBA |
第6回 | 経済成長と古典的成長理論 | TBA |
第7回 | グループ課題作業 | TBA |
第8回 | グループ課題作業(2) | TBA |
第9回 | グループ課題発表 | TBA |
第10回 | 都市化と農村都市間の人口移動 | TBA |
第11回 | 環境、人的資源と開発 | TBA |
第12回 | 外部性、所有権、パレート効率性 | TBA |
第13回 | グループ課題(2) | TBA |
第14回 | グループ課題(2) 発表 | TBA |
第15回 | 講義全体のまとめ | TBA |
特になし(参考書としてあげている図書を推奨する)
必要な資料は配布する。
Todara P. M. and Smith C. S., Economic Development, 11th edition, Addision Wesley, 2011
田中 直、適正技術と代替社会、岩波新書、2012
グループ発表(約20%)、最終試験(約80%)に基づく。
特になし