標準規格と産業(製造業)は密接に関係している。規格は科学技術に立脚して作られているが,それ以外に様々な社会的要因の影響を受ける。科学技術以外の要因が主に規格を決めている場合もめずらしく無い。殆どのエンジニアが社会に出たとたんに,ISO規格と米国(ASME)規格の混在に混乱するのが良い例である。多くの産業に密接に関連する材料を例にあげ,標準化に関して,グローバルに活躍するエンジニアに今求められている対応と将来求められる対応を,俯瞰的な観点から理解してもらう。
この講義を受けることにより,産業における材料技術の位置付けと標準規格との関係について理解し,グローバルに活躍するエンジニアに必要な俯瞰的視点を磨くことができるようになる。
材料の科学技術,規格,産業の国際展開
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義,課題に対する討論
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 標準規格と産業 | 産業と規格の関係を理解し,産業における規格の重要性性を知る |
第2回 | 国際規格の仕組みの概要 | 国際規格が決まる仕組みを理解する |
第3回 | 日本の規格の仕組みの概要 | 日本の規格が決まる仕組みを理解する |
第4回 | 製造業における材料の位置付け | 材料の科学技術が製造業においてどのような位置づけにあるのかを理解する |
第5回 | 材料に関わる規格と科学技術 | 材料に関わる規格と科学技術の関係を理解する |
第6回 | 材料に関わる規格と製造業 | 材料に関わる規格と製造業の関係を理解する |
第7回 | 欧州(ISO)と米国(ASME,AWS)の戦い | グローバル企業に所属するほとんどのエンジニアが直面する欧州規格と米国規格の難しい関係を理解する |
第8回 | 民主主義と資本主義と規格戦略と | 民主主義や資本主義に反して進められる規格戦略を紹介する |
特になし
特になし
レポート課題
特になし