本講義は,熱力学,反応工学とエネルギー工学から構成されている。これらの分野について,工学的基礎理論から工業プロセスを含めた応用までを講義する。
化学反応装置の設計基礎理論と応用
次世代太陽電池の原理と分散型エネルギーシステムの設計
固体の相図の理解と応用
本講義を履修することにより,以下の知識と能力を習得する。
1) 反応装置の型式と設計法が理解できる
2) 次世代太陽電池と分散型エネルギーシステムの将来展望について理解できる
3) 固体の相図,不変反応の位置づけ,化合物の取り扱いが理解できる
熱力学、固体相図、化学反応装置、反応器設計、燃料電池、太陽電池、エネルギーシステム
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関した演習を行うと共に,レポートを課す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 反応工学の概要 | 化学反応プロセスの概略を理解できる 反応器の種類とその特徴を理解できる |
第2回 | 物質収支と反応器の設計方程式 | 反応器内の物質収支を理解できる 回分、連続槽、管型の各反応器の設計方程式を理解できる |
第3回 | エネルギー変換における化学工学の役割とは? --東工大環境エネルギーイノベーション棟における高効率エネルギーシステム設計--- | エネルギー変換技術と化学工学との関係を理解できる |
第4回 | 将来の分散型エネルギーシステムとは? ---スマートエネルギーシステム”エネスワロー”の開発 --- | 分散型エネルギーシステムの特長について理解できる 太陽電池の原理と次世代太陽電池の概要について理解できる |
第5回 | 固体の状態図と不変反応 | 不変反応を伴う状態図を理解できる |
第6回 | 化合物を作る固体の状態図 | 化合物を作る固体の状態図を理解できる |
第7回 | 知識の定着,理解度の確認 | 化学工学の基礎を理解できる |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料を配布する
講義資料を配布する
授業毎の課題(50%),レポート(50%)にて評価する.
移動現象論,熱・物質収支,熱力学