2021年度 融合理工学とデータサイエンス(Ⅱ)   Data Science for Transdisciplinary Research (Ⅱ)

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開講元
融合理工学系
担当教員名
石塚 知香子  杉下 佳辰 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(南4号館 3階 情報ネットワーク演習室 第1演習室)  
クラス
-
科目コード
TSE.A326
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2021年10月11日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

膨大なデータが蓄積されつつある現代において、その中から必要な情報を取り出し活用するデータサイエンスに対する社会的ニーズが高まっている。この分野においては、データの特徴や限界を理解するとともに、その具体的な可視化や分析のための技能の習得が不可欠である。そこで本講義の前半では、実験や観測で得られる測定データに必ずつきまとう「不確かさ」を表現し、理解する技能を学ぶ。後半では、現実の複雑なシステムを構成する要素同士の関係性を表すデータをネットワークとして可視化し、分析する技能を学ぶ。

到達目標

本授業の履修によって、次の技能を修得する。
1) Pythonを用いたデータ処理ができるようになる。
2) データの「不確かさ」を定量的に評価できるようになる(事例データ:食品の残留農薬量に対する安全評価、原子炉廃止措置における放射性廃棄物量の評価など)。
3) ネットワークの可視化および基本的なネットワーク分析ができるようになる(事例データ:交通ネットワーク、ソーシャルネットワークなど)。

キーワード

データ分析、誤差、不確かさ解析、ネットワーク分析、可視化

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

主として講義形式と演習形式で進める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 (講義・演習)実験や観測で得られる測定データにおける「不確かさ」 「不確かさ」が注目されている背景を理解し、誤差と「不確かさ」の違いを知る。
第2回 (講義・演習)Pythonによるガウス過程回帰法プログラミング ガウス過程回帰法で得られた95%信頼区間と最小二乗誤差を比較し、その関係性について論じる。
第3回 (グループワーク)「不確かさ」に関連したグループワーク 身近にあるデータの不確かさを構成する要素を議論し、解析手法について考える。
第4回 (講義)ネットワーク科学の導入、ネットワークの表現方法、ネットワーク特徴量(1) 現実の複雑なシステムをネットワークとして分析することの有用性を理解し、ネットワークを特徴づける基本的な概念を理解する。
第5回 (講義)ネットワーク特徴量(2)、ネットワーク科学の応用 第4回に引き続き、ネットワークを特徴づける基本的な概念を理解するとともに、ネットワーク科 学がどのように応用されているかについても理解する。
第6回 (演習)Python を用いた実データの処理とネットワーク分析(1) Pythonで実データを処理し、ネットワークを構築・可視化・分析するための手法を理解する。
第7回 (演習)Python を用いた実データの処理とネットワーク分析(2) 各自、自由に選択した実データに対して、第6回までに学んだネットワークの構築・可視化・分析手法を適用し、その結果について考察する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

講義中に紹介予定

参考書、講義資料等

講義中に紹介予定

成績評価の基準及び方法

レポート 80%、授業中に行う演習 20%

関連する科目

  • TSE.M204 : 統計とデータ解析
  • TSE.A232 : 工学計測基礎第一
  • TSE.A233 : 工学計測基礎第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

その他

この講義では個人のノートバソコンを使用します。講義の際には忘れずに持参してください。

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