2021年度 地球・地域生態学概論   Introduction to global and local ecology

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開講元
融合理工学系
担当教員名
中村 隆志 
授業形態
講義    (その他)
曜日・時限(講義室)
月1-2(W933)  木1-2(W933)  
クラス
-
科目コード
TSE.A312
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2021年4月1日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 地球温暖化や海洋酸性化などのグローバルな環境変動や水質汚濁などのローカルな人為的ストレスは,様々な生態系に複合的に作用し,深刻な影響を及ぼしている.その内容を定量的に把握するためには,まず,地球・地域環境システムおよび生態系が維持されている基本的メカニズムや,生態系のストレス応答過程を理解することが必要となる.その上で,生態系に作用するグローバル・ローカル複合環境ストレスの実態と,その要因となっている人間・社会システム構造との関連性について明らかにする必要がある.そして,生態系を保全し持続可能な社会を構築するためには,環境負荷の生成要因であると同時に制御主体としての側面も有する人間・社会システムと生態系との相互作用過程を明らかにし,それに基づいて社会-生態統合系としてのシステム全体のあり方を検討することが重要となる.
 この講義を通して,地球・地域環境システムや生態系の維持機構について理解するとともに,複合的環境変動下における生態系のダイナミクスや環境-生態系の相互作用,さらには,社会-生態統合系として問題を捉えることの重要性について理解することを目指す. そして,その目的のためには多角的・広域的・統合的な取組みが不可欠となることを,様々な事例を通じて示す.また,一連の講義と具体的なテーマを選定した上でのグループ討議を通じて,そのような観点からの問題構造の把握や解決策の提案の能力を養うことを目標とする.

到達目標

この講義を履修することによって,
(1) 地球・地域環境システムや生態系の維持機構について理解し,
(2) 複合的環境変動下における生態系のダイナミクスや環境-生態系の相互作用について理解し,
(3) 環境問題を社会-生態統合系として多角的・広域的・統合的に把握することの重要性を理解することで,
(4) 様々な観点からの問題構造の把握や解決策の提案能力が養われる.

キーワード

生態学,地球環境,地域環境,生態系,環境保全,社会-生態統合系

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

第1回~第8回は通常の講義スタイルで授業を進め,第9回~13回はグループに分かれて生態系の理解や保全・再生に関わるような環境教育教材の開発を行う.最終回では作成した環境教育教材の発表会およびデモンストレーションを行う.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション,生態環境システムの特徴/危機にある生態系 地球・地域環境システムや生態系の特徴とその危機的な状況について俯瞰的に理解する.
第2回 地球規模環境変動と変動要因 現在の地球環境変動の現状を俯瞰し,その要因を理解する.
第3回 地球規模の炭素循環 地球規模の炭素循環とその駆動メカニズムについて理解する
第4回 数理生態学の基礎と生態系モデリング 生態系の動態を表す基本方程式やモデリングにおける基礎を学ぶ.
第5回 沿岸環境の特徴 潮汐や流れ、湧昇など、沿岸環境を支配する様々な環境要因について理解するとともに、そのメカニズムを理解する
第6回 沿岸生態系の特徴と環境問題 干潟・海草藻場・マングローブ生態系の特徴と環境問題について実例とともに解説する.
第7回 サンゴ礁生態系の特徴と環境問題 サンゴ礁生態系の特徴と環境問題について実例とともに解説する.
第8回 社会-生態統合系フレームから見た保全戦略 社会-生態統合系のフレームワークで生態環境問題を捉えることの重要性の解説と,レジリエンスの高い持続可能なシステムを如何に実現するかについて議論する.
第9回 グループワーク (1) グループワークについてのテーマ決めと関連情報収集を行う.
第10回 グループワーク (2) 生態系の理解や保全・再生に関わる環境教育教材の作成を行う
第11回 グループワーク (3) 生態系の理解や保全・再生に関わる環境教育教材の作成を行う
第12回 グループワーク (4) 生態系の理解や保全・再生に関わる環境教育教材の作成を行う
第13回 グループワーク (5) 生態系の理解や保全・再生に関わる環境教育教材の作成を行う
第14回 グループ発表会 完成した環境教育教材の発表およびデモンストレーションを行う

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

講義資料等は必要に応じて講義前にOCW-iを通して配布する.

成績評価の基準及び方法

授業毎の小テスト/小レポート(60%),グループ発表(20%),グループワークの成果物(グループ毎に提出;20%)によって総合的に評価する.

関連する科目

  • GEG.E401 : 地球環境システムと生態系のダイナミクス
  • TSE.A335 : 地域・地球環境概論第1
  • TSE.A336 : 地域・地球環境概論第2
  • CVE.B310 : 海岸・海洋工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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