ディスカッションを通して得られた何らかの価値をベースに、社会デザインを作る一連のプロセスを体験することを目的とする。講義により基礎的な理論や手法を学んだのちに、グループごとに主張をまとめ、明確なヴィジョンに基づき具体的な提案をする。実現したい社会デザインを概念化するところからプレゼンテーションまでを、デザイン思考、翻訳理論、経済学、社会学などの学問的枠組みと実践テクニックを通して作り上げる。
多様な視点からものごとをとらえつつ、社会的活動や社会変革を実現するためのスキルを身につける。環境問題、価値観の多様性や
変動などによる条件や制約をにらみながら、気づきや必要に応じてプロジェクトに調整をかけながら実行していく柔軟性も培ってほしい。
さらに、社会から望まれ受容される社会デザインのコンセプトは、それをどうプレゼンするか、どのようにメディアに載せるかによるところも大きく、社会デザインをそうした全体像でとらえることを目指す。
社会、デザイン、価値、言語、経済、障碍
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
異なる視点を取り入れて考えるための理論やスキルを教える講義と、エクササイズ、グループワークで構成する。グループワークも
教員が適宜アドバイスをする指導する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ①講義: イントロダクション 「社会」とは、「デザイン」とは?「障碍」の社会モデルとは? ②グループワーク: グループ決めと議論 | コース内容、条件などの理解、 障碍の社会モデル、デザイン思考の理解。 |
第2回 | ①グループワーク: 課題発見のためのキャンパス内フィールドワーク研究、 ②エクササイズ: 社会デザイン | グループ観察とカテゴリー化を通し、障碍の社会的側面を認識する。 |
第3回 | ①エクササイズ: 英語によるコミュニケーションデザインニング ②講義: 翻訳、ことばと障碍 | 英語によるグループコミュニケーションのスキルを学ぶ。 ことば、コミュニケーションと障碍について考ええ理解する。 |
第4回 | ①グループワーク:翻訳、障碍と社会デザイン ②ミニプレゼンテーション、議論、フィードバック | 講義で扱った例からケースを選び、他の国や コミュニティに当てはめてシミュレーションし、 そこで起こりうることを議論する。 |
第5回 | ①講義: 障碍の社会的・経済的側面における国際比較 ②グループワーク: 障碍をめぐる各国の政策における共通点と違いを議論する | 社会的・経済的視野からトピックを比較対照させ ながら議論する。 |
第6回 | グループごとのプロジェクトワーク 指導とアドバイス | グループごとに課題を設定し、デザインにおいて どのような価値を求めるかを定める。 |
第7回 | グループごとのプロジェクトワーク 指導とアドバイス | デザインプロトタイプを制作、プレゼンテーション のドラフトを準備する。 |
第8回 | プレゼンテーション、議論、フィードバック | グループごとにデザインを発表し、問題とその 考えられる解決法について共有し、議論する。 |
OCWを確認のこと。
Tom Shakespeare (2006) Disability Rights and Wrongs, London: Routledge.
Kayoko Nohara (2004) Translation Studies in Discussions 『ディスカッションで学ぶ翻訳学』, Sanseido 三省堂.
グループでの議論や制作における貢献、最終アウトプット、プレゼンの創造性と独自性。
グループで議論する英語力があること。