システムデザインとは、道具を媒介とした問題解決の仕組みをデザインすることである。問題解決における道具の機能は、ユーザーの置かれた状況に依存し、作り手から見ていかに独創的で高機能であってもユーザーが使えなければ役に立たない。授業では、「使える道具」をデザインするために、ユーザーの何に共感し、どのように問題を定義し、問題定義に基づいてどのような道具(機械)のプロタイプを試作し、ユーザーテストをどのようにするのかという「デザイン思考」のプロセスを実践を通じて学ぶ。あわせてデザイン思考の理論的背景としてのユーザー中心デザイン(user-centered design)の概念把握を目指す。
デザイン思考による問題解決の基本的なプロセスである「共感」、「問題定義」、「創造」、「プロトタイプ」、「テスト」についてワークショップでの実践を通じて学び、「ユーザー中心デザイン」の概念を獲得する。
デザイン思考 ユーザー中心設計 プロトタイプ ユーザーテスト
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
石川台5号館3階のデザイン工房において必要に応じてゲストを招いて情報提供を受けながらワークショップ形式で議論しながら考察を深める.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス ユーザー中心のシステムデザインとは?どんな「不自由さ」なら道具で解決できるのか。 | 教員の指定による。 |
第2回 | デザイン思考による問題解決の基本的なプロセスである「共感」、「問題定義」、「創造」、「プロトタイプ」、「テスト」についてワークショップでの実践を通じて学び、「ユーザー中心デザイン」の概念を獲得する。 | |
第3回 | デザイン思考の方法論① :ピア(仲間)によるプロセス 共感ー創造までデザイン思考の方法論 | |
第4回 | デザイン思考の方法論② :ピア(仲間)によるプロセス プロトタイプーテスト・考察まで | |
第5回 | ビジターセッション:困難・課題をよく知る人から何を学ぶのか ニーズを深掘りするインタビュー手法、問題を課題群に変えるためのファシリテーション技法 | |
第6回 | インフォーマントの問題解決のためのデザイン①:共感から創造まで | |
第7回 | インフォーマントの問題解決のためのデザイン②:創造からプロタイプまで | |
第8回 | プロトタイプの改良とふりかえり:何ができ何ができなかったのか |
特になし。
コミュニケーションデザイン 西條美紀 くろしお出版
他の教材はクラスで配布する。
授業中の発表と宿題:50%
最終課題レポート:50%
特になし。