2019年度 生物工学基礎   Biological engineering

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開講元
融合理工学系
担当教員名
中崎 清彦  松本 義久  中村 隆志  ANDREWS EDEN MARIQUIT 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(S515)  金5-6(S515)  
クラス
-
科目コード
TSE.A206
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2019年7月4日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

講義概要:人と微生物のかかわりはBC5000年に遡るといわれている。当時は微生物の存在は確かめられていなかったが、経験的に発酵食品が作られていた。17世紀に微生物が発見され、19世紀に発酵をになう微生物の役割が明らかになって、様々な有用物質が製造されるようになった。その後、動物細胞、植物細胞についても細胞培養の技術が開発され、また、分子生物学の長足の進歩と相俟って、物質生産、農業、環境、医療の分野まで生物の機能を応用した技術が広く用いられるようになってきた。本講義では、生物の培養から機能の制御、応用にいたるまでの生物工学の基礎について学ぶ。

到達目標

講義の目的:生物の培養から機能の制御、応用にいたるまでの生物工学の基礎について学ぶ。まず、他の微生物が混在しない単一の微生物のみの培養(純粋培養)における、微生物の増殖の特徴について理解し、定量的な表現を学ぶ。動物細胞、植物細胞の細胞培養は多くの点で微生物培養と類似の取り扱いが可能であるが、それぞれの細胞培養の特徴についても明らかにする。引き続いて、遺伝的改変の技術をも取り込んだ生物の機能制御の方法と生物機能の産業応用の実施例について理解し、環境応用については、複数の微生物が複雑な相互作用を及ぼしながら共存する複合微生物の系が物質循環と生態系の保全に果たす役割の定量的な表現を習得する。

キーワード

微生物、酵素、速度論、代謝、バイオリアクター、遺伝子工学、生態系モデル

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の導入部分で前回のまとめをおこなう。引き続いて、その回の講義の要点を教授するとともに、必要に応じ問題を解かせる。各回の学習目標をよく読み、予習・復習をおこなうこと。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 微生物の培養 微生物の多様性について理解する
第2回 微生物の代謝 微生物の代謝の概要を理解する
第3回 微生物の増殖と条件 微生物の増殖と培養条件について理解する
第4回 酵素反応速度論 酵素反応速度の数式表現を理解する
第5回 微生物反応速度論 微生物増殖速度の数式表現を理解する
第6回 微生物の培養方法 微生物の培養方法、バイオリアクターの種類を理解する
第7回 固定化生体触媒 固定化生体触媒の特徴を理解する
第8回 動物・植物細胞培養技術 動植物細胞の培養技術を理解する
第9回 遺伝子工学技術 遺伝子操作技術の概要について理解する
第10回 遺伝子導入技術と産業応用 遺伝子操作技術の工業応用について理解する
第11回 広く普及しているバイオ技術 生活の中で広く使われているバイオテクノロジーを理解する
第12回 バイオリファイナリーとスマートマテリアル バイオリファイナリーとバイオテクノロジーでできる知的材料について理解する
第13回 生態学の基礎と物質循環 物質循環と生態学の基礎について理解する
第14回 生態系モデルと数値シミュレーション 生態系を数値シミュレーションする方法を理解する
第15回 環境応用・医用材料から再生医療へ バイオテクノロジーの環境から医療にわたる広範囲な応用例を理解する

教科書

担当教員が指定するもの。

参考書、講義資料等

必要に応じ講義開始時に資料を配付し、Power-pointを用いた解説を行う。講義で使用するPower-pointファイルは事前にOCWを介し開示するので予習/復習に用いること。

成績評価の基準及び方法

成績評価は演習,レポート,試験の結果で総合的に判定する.

関連する科目

  • GEG.E512 : 環境のための資源と廃棄物の利用

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない。

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