本講義は放射線とその生物影響について学ぶことを目的とする。まず、放射線の基礎、例えば、α線、β線、γ線、X線とは何か、その量をどのように表すかなどを学ぶ。次に、自然放射線被ばくの源や量について学ぶ。続いて、放射線の生物影響と線量との関係について学ぶ。最後に、医療分野における放射線の利用と安全利用のための原則について学ぶ。
講義終了時に、学生が次の能力を身につけること。
1)放射線の種類と性質、発生機構について説明できる。
2)放射線の量と単位について説明できる。
3)自然放射線被ばくの源と量について説明できる。
4)放射線量と生物影響との関係について説明できる。
5)放射線がどのように医療分野で応用されているか説明できる。
6)放射線の安全利用のための原則について説明できる。
放射線、放射能、生物影響、がん放射線治療。
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業はOCW-iの講義資料に沿って進められる。理解確認のために、講義の都度課題を与える。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 放射線とは何か? | α線、β線、γ線、X線などは何か、どのようにして発生するかを理解する。 |
第2回 | 放射線はどれだけか? | 放射線および放射能の量と単位について理解する。 |
第3回 | 私たちの周りにはどんな放射線がどれだけあるか? | 自然放射線被ばくの源と量について理解する。 |
第4回 | 放射線は私たちにどのような影響を与えるか? (1)確定的影響 | 確定的影響とそのしきい値について理解する。 |
第5回 | 放射線は私たちにどのような影響を与えるか? (2)確率的影響 | 確率的影響(がん、遺伝性影響)と放射線量との関係について理解する。 |
第6回 | 放射線は医療診断、治療にどのように用いられているか? | 放射線を利用した診断(PET、CTなど)や治療(IMRT、粒子線治療など)について理解する。 |
第7回 | 放射線からどのように身を守るか? | 外部、内部被ばくから身を守る原則や放射線の安全利用のための法令、規則について理解する。 |
第8回 | 最終試験とまとめ |
指定しない。
講義資料はOCW-iにアップロードする。
参考書として、Hall EJ and Giaccia AJ. Radiobiology for the Radiologist, seventh edition. Lippincott, Williams & Wilkins.
課題50%、試験50%。
物理学、化学、生物学の基本的知識。