2016年度 気象学基礎   Introduction to Meteorology

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開講元
融合理工学系
担当教員名
神田 学 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(S514)  木3-4(S514)  
クラス
-
科目コード
TSE.A315
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

地球スケールから身近な地域スケールまで、階層的なスケールで、幅広い横断的な理工学分野において役立つ気象に関する知識を学び、それによって近年問題になっている気候変動や都市大気環境などを考えていくための基礎知識を得ることを目的とします

到達目標

以下の気象学に関する基礎知識を得ることができます
(1)地球全体の温度・風・水の動きのメカニズムを理解し、気候変動問題を考察するための知的基盤を得る
(2)地域スケールの温度・風・水の動きのメカニズムを理解し、都市・森林などに特有の気候問題を考察するための知的基盤を得る

キーワード

地球から身近な地域までの風・熱・水循環:様々な地表面と気象:人間と気象

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

網羅的に気象学の体系を教えるのではなく、幅広い理工学分野において役立つとと思われる最も重要な気象学的トピックを取り上げ、そのメカニズム・物理的背景を掘り下げる講義となる。数回、課題・演習を解いてもらうことにより、理解を深める

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 地球の表面温度 放射平衡および温室効果によって地球表面温度が決定される仕組みについて理解する
第2回 地球の大気大循環 ハドレー循環、偏西風蛇行、など地球の大気大循環の仕組みについて理解する
第3回 地球の水循環 水はどこにどれだけ存在し、どのくらいの時間スケールで入れ替わるのか、など地球の水循環を学ぶ
第4回 大気の鉛直構造 大気圏における気温、気圧、密度の鉛直分布、および温位の概念について理解する
第5回 乾燥大気の安定・不安定 気温減率、温位勾配、などの概念を用いて乾燥大気の安定・不安定について理解する
第6回 湿潤大気の安定・不安定 潜在不安定および対流不安定などの概念を用いて、湿潤大気の安定・不安定について理解する
第7回 雲と降水 積乱雲の一生、風による積乱雲の変形と組織化について理解する
第8回 ここまでの復習と中間試験 ここまで学んできた重要な概念を復習し、中間テストによって理解を確認する
第9回 大気境界層 大気圏を構成する2つの層、大気境界層と自由大気の違いについて理解する
第10回 接地境界層 地表面に近い接地境界層では、熱と風の作用により風・気温・水蒸気などの鉛直分布が単純な相似則に従うことを学ぶ
第11回 局地循環 海陸風と谷風風の仕組みおよびそれらが局地的な気候に及ぼす影響を理解する
第12回 地表面の熱収支 地表面の熱の配分と、その配分を決定づける地表面パラメータについて理解する
第13回 森林と気象 森林の熱収支と気象の特徴について理解する
第14回 都市と気象 都市の熱収支と気象の特徴ついて理解する
第15回 人間と気象 気象が人間に及ぼす影響及び体感温度について理解する

教科書

なし

参考書、講義資料等

なし

成績評価の基準及び方法

中間試験(40%)
小課題(20%)
期末テスト(40%)

関連する科目

  • なし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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