国内外の建設プロジェクトに対応可能な人材の育成を目的として、国内外における建設市場の近年の動向や取り巻く環境の変化を概説する
建設産業と建設プロジェクトの特徴と課題を示した上で、建設プロジェクトの一連の流れに沿って建設マネジメント論の構成要素およびトピックについて講義する。
国内外における建設市場の近年の動向や取り巻く環境の変化を理解する.
建設産業と建設プロジェクトの特徴を理解する.
入札/契約,積算,タイムマネジメント,コストマネジメント,リスクマネジメント,資金調達/キャッシュフロー,プロジェクトファイナンス,PFI,法務,アセットマネジメント,政府開発援助プロジェクト
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
座学形式で行う.途中及び最後にレポートを貸す.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション・建設プロジェクトの流れ | プロジェクト、プロジェクトマネジメントと建設マネジメント、PMBOK、計画、基本設計、詳細設計、建設、運営・維持管理、入札契約方式、プロジェクトスキーム |
第2回 | 入札・契約 (1) | 入札書類、契約、技術仕様、事前資格審査、見積もり |
第3回 | 積算 | 費用見積もり、見積もり手法、費用項目、一般管理費、詳細費用の決定手法、減価償却 |
第4回 | 入札・契約 (2) | 入札、入札ボンド、履行保証ボンド、支払い保証ボンド、契約締結、遅延、契約変更、条件変更、VE、損害賠償、支払い |
第5回 | タイムマネジメント(1) | 遅延損失、遅延理由、スケジューリング、ワークブレークダウンストラクチャー(WBS)、アクティビティ順序、アクティビティ所要期間見積もり、アクティビティリスト、ガント・チャート、マイルストーン、スケジュールネットワーク分析、アローダイヤグラム法(ADM)、トータルフロート、フリーフロート、クリティカルパス法(CPM) |
第6回 | タイムマネジメント(2) | プレシデンスダイアグラム法(PDM)、制約条件付き、スケジュールバッファー、クリティカル・チェーン法、資源平準化、スケジュール短縮方法、クラッシング、ファストトラック、モニタリング、スケジュール管理 |
第7回 | コスト・マネジメント(1) | コスト管理、アーンドバリュー、計画バリュー、実績コスト、コスト差異、スケジュール差異、遅延、コストパフォーマンス指標(CPI)、スケジュールパフォーマンス指標(SPI)、完了時見積もり、アーンドバリューマネジメントシステム(EVMS) |
第8回 | コスト・マネジメント(2) | コスト・スケジュール統合見積もり、リスクがある場合のコスト・スケジュール統合見積もり、定量リスク分析、確率分布、中心極限定理、モンテカルロシミュレーション、クリティカル指標 |
第9回 | プロジェクトの財務とキャッシュ・フロー | 借入、返済、部分払い方式、銀行信用限度、融資枠、金利、借り越し、前払い金、内部収益率(IRR)、短期資金、長期資金、借入れ、債券発行による資金調達 |
第10回 | リスクマネジメント | 損失要因、損失発生状況、曝露、リスク、純粋リスク、投機的リスク、不確実性、変動制、リスクの連鎖構造、リスク抽出、定性リスク分析、確率/影響度リスク得点表、感度分析、定量リスク分析、リスク対応計画、リスクコントロール、リスクファイナンス、リスクマップ |
第11回 | 法務 (1) | FIDIC、契約、仕様、瑕疵、債務不履行、補償請求、紛争、不可抗力 |
第12回 | 法務 (2) | 契約変更、契約終了、損害賠償、補償、紛争解決、裁判所、控訴裁判所 |
第13回 | オペレーションとメインテナンスのマネジメント | 運営・維持管理(O&M)、インフラアセットマネジメント、投資余力、劣化、荒廃するアメリカ、劣化予測、ライフサイクルコストの最小化、ISO55000シリーズ |
第14回 | 開発途上国における社会基盤整備と国際協力 | 政府開発援助、持続可能性、能力開発、ODA借款、技術供与、無償資金協力、民間セクター投融資、システムパッケージ輸出、開発と環境、経済成長と貧困削減 |
第15回 | 建設マネジメントモデルと求められる資質とスキル | ・建設マネジメントの基本モデル ・土木技術者に求められる資質とスキル |
資料を配布する.
- プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)
"A Guide to the Project Management Body of Knowledge"(PMBOK Guide), Project Management Institute
- Daniel Halpin: "Construction Management", 3rd ed., Wiley, 2005
- 最終レポート Final Report : 50%
- 演習(レポート)Exercise(reports) : 30%
- 講義貢献等 Positive attitude : Additional(20%)
特に無し