国際的な自然災害の現状、防災、減災上の課題を学ぶとともに、その克服を目指した多くの取り組みにおいて考慮すべき重要な視点について学ぶ。
具体的には、種々の防災、減災プロジェクトのレポート、JICA等の国際援助機関の講義を受け、対象国を設定し、その国の地震防災・減災上の問題点について調査し、重要な問題を特定し、支援国からの援助承認を得られるようなODAプロジェクト案を作成する。
本講義では、持続的な国土、地域の発展のための防災・減災の重要性を理解し、講義やグループワークを通して、ODAプロジェクトのポリシー、更には国ごとに異なる種々の環境(自然環境、社会環境、経済環境、人間環境)を考慮した防災・減災プロジェクトの作成方法を学び、具体的な提案を行う。
災害リスク評価、防災・減災、ODAプロジェクト
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
資料調査、グループワーク、支援機関での講義を通して、以下の課題に取り組む。
課題1:問題の同定(以下の内容を含む)
1.解決すべき主要課題、2. 要因分析、3.代替プロジェクトのリストアップ(2~3プロジェクト)
課題2:プロジェクト提案(以下の内容を含む)
1.プロジェクトタイトル、2.プロジェクト概要(目的、プロジェクト要素、期待される成果等)
3.年度ごとの実施計画(3~5年)、4.プロジェクト予算案
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 概要説明とグループ分け | 課題の理解 |
第2回 | プロジェクト提案に向けたグループワークのための事前打ち合わせ | 資料調査と読解 |
第3回 | 防災・減災に関するJICAプロジェクト | 国際支援のポリシー、具体的な支援プロジェクト実施プロセスの理解 |
第4回 | 第一課題の準備 | 防災・減災に関する課題の同定 |
第5回 | 第一課題の発表 | 課題発見力、説明力 |
第6回 | 第二課題に対するグループ討論 | 問題解決力、チームワーク |
第7回 | 最終報告、討論 | 説明力、資料作成力 グラフィック、口頭表現、討論力 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
なし
各種ODAプロジェクトレポート
その他、国連機関のレポート、等
プレゼンテーション (50%)
レポート (50%)
土木工学、建築工学、地震工学に関する知識があることが望ましい。