2019年度 岩盤工学   Rock Engineering

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開講元
土木工学コース
担当教員名
竹村 次朗  髙橋 章浩  野城 一栄  塚田 智之 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金1-2(M113)  
クラス
-
科目コード
CVE.C432
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
1-2Q
シラバス更新日
2019年3月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 岩盤は、未固結の土質地盤と比べると強度・剛性が大きく、ある程度の深度になると岩盤が存在するため、ダム、橋台等の大規模地上構造物、山岳トンネル、地下発電所等の地下構造物など、多くの土木構造物は、岩盤上、或は岩盤中に建設される。しかし、岩盤、それを岩材の性質、或は状態は、多種多様であり、その性質の適切な評価とそれに応じた設計、施工が安全な地盤構造の建設、その後の維持管理には必要不可欠である。
 本講義では、各種土木構造物の基礎となる岩盤の力学性状ならびに岩盤解析法等について論ずる。

到達目標

各種土木構造物の基礎となる岩盤の力学性状ならびに岩盤解析法等、以下のような基本項目と応用にについて習得する。
 1)岩盤の成因と地質学、2)岩の力学特性、岩石・岩盤分類、 3)岩盤の調査・試験法、 4)岩盤の解析法、 5)岩盤の挙動、 6)岩盤構造物の設計法、施工法 、7)ケーススタディー

キーワード

地質学的な岩の成因、岩と岩盤分類、岩の強度と剛性、不均一性と不連続、岩盤斜、岩盤トンネル、大規模地下空間、ダム

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

基本は講義形式で⾏う。各講義の最後に、講義内容に関連した簡単な⼩テストを⾏う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロ、地質構造と岩盤の特徴 岩盤構造の特徴、利点、地質構造と岩盤の特徴についてその概要を学ぶ
第2回 岩盤構造物と岩盤不連続面の特徴・表示 岩盤の不連続構造の特徴とその表示法について理解する
第3回 岩盤構造物と岩盤分類 岩と岩盤の分類法とその利用法について理解する
第4回 岩盤の調査と試験法 岩盤の原位置調査法の目的と手法について理解する
第5回 岩盤の破壊力学、岩盤の強度変形特性 岩と岩盤の変形破壊特性について理解する
第6回 岩盤不連続面の工学的性-静的強度・変形特性- 岩と岩盤の静的な強度と変形特性について理解する
第7回 岩盤の動的特性と安定性評価 岩盤の動的特性と地震時挙動について理解する
第8回 岩盤の工学的性質-岩盤不連続面のモデル化と解析法- 不連続面の力学モデルと岩盤の解析法についてその概要を理解する
第9回 地すべり、岩盤斜面の安定性 岩盤斜面の崩壊現象とその解析法について理解する
第10回 山岳トンネル1 - 概要、調査・設計- トンネル構造物と山岳トンネンの調査・設計法について理解する
第11回 山岳トンネル2 - 施工、維持管理 — 山岳トンネルの施工法と維持管理法について理解する
第12回 山岳トンネル3 - ケーススタディー — 山岳トンネルの事例とそれぞれの特徴について理解する
第13回 山岳トンネル4 - 事故、災害、環境問題 ー  山岳トンネルの工事災害、自然災害、環境問題について理解する
第14回 揚水発電施設1 —ロックフィルダム、重力式ダムー 揚水式発電所の構成要素であるロックフィルダムと重力式ダムの調査、設計、施工法について理解する
第15回 揚水発電施設2 —地下発電所、大規模地下空洞、高圧管 — 大規模地下空間、傾斜圧力鉄管の調査、設計、施工法について理解する。

教科書

講義資料はOCWiの掲載する。

参考書、講義資料等

・川本朓万・吉中龍之進・日比野敏;土木学会編新体系土木工学20「岩盤力学」、技報堂、1985年10月
・岩の力学委員会;「岩の工学的性質と設計・施工への応用」、土質工学会、1974年4月
・「設計用地盤定数の決め方-岩盤編-」、地盤工学会 2007年7月

成績評価の基準及び方法

成績は講義後の小テスト(50%) とレポート(50%)により採点により行う。

関連する科目

  • CVE.C201 : 土質力学第一
  • CVE.C202 : 土質力学第二
  • CVE.C310 : 土質基礎工学
  • CVE.C311 : 地盤調査・施工学
  • CVE.C403 : 地盤環境工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

その他

なし

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